米国株を除いた日本株、カナダ株を含む先進国株式市場の大型株・中型株・小型株にまるっと投資できる、FTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックスに連動した上場投資信託(ETF)VEAについて、投資はありか過去のデータなどをズバッと分析していきます。
- VEAってどんなETFなのかわかる
- VEAの過去の株価推移やリターンがわかる
- VEAに投資する方法についてわかる
- VEAに投資するメリット・デメリットがわかる
記事で詳細にみていきますが、VEAの特徴をまとめると、
- 過去10年間で年平均6%前後のパフォーマンス
- 米国以外の先進国に投資できるため、分散投資ができる
ということですね。
今回は、そんなVEAに投資するメリットなど解説します。今後の米国ETFに投資する際の参考になる内容となっています。
ぜひ最後までご覧ください。
moomoo証券ならApple、Amazon、Microsoft、NVIDIAなどの優良企業に無料のスマホアプリから投資できます。
”米国株投資はちょっと難しそう”とか”まずは試しに米国株を始めたい”という方に良いかも。
- 取扱銘柄は約7,000銘柄と豊富!
- 取引手数料は最低0ドルなので始めやすい!
- 米国株取引のお得なキャンペーン実施中!
- 初心者にも分かりやすい金融・投資情報が満載で投資に役立つ!
米国などの海外ニュースも自動翻訳されてリアルタイムで閲覧可能!自分も利用していますが、本当に便利です。
アプリダウンロードとメールアドレス登録だけでプロ級の米国株情報を無料で利用できます。
まずは、お試しでスマホアプリを利用してみてはいかがでしょうか?
\口座開設なし「無料」で使える神アプリ/
上場投資信託(ETF):VEAとは?
バンガード・FTSE先進国市場ETF(除く米国)VEAは、米国以外の先進国の企業にまるっと投資できるETF(上場投資信託)です。
VEAの組み入れ銘柄を確認すると、ネスレや大手製薬会社のロシュなど、米国以外の世界的な企業で構成されています。
基本データ(2022年3月10日現在)
株価レンジ(52週) | 43.93 - 53.49ドル |
---|---|
経費率 | 0.05% |
分配金利回り | 3.50% |
5年騰落率 | 20.27% |
設定日 | 2007年7月20日 |
配当月 | 四半期ごと(3、6、9、12月) |
株価の推移(チャート):5年
さすがに2020年2月のコロナショックの際には短期間で大きく株価が下落しましたが、5年のトータルリターンで見ると平均して年10%以上、上昇しています。
VEAの上位構成銘柄(2021年9月21日現在)
構成銘柄でトップは世界最大の飲料食品メーカーであるネスレです。コーヒーのネスカフェやチョコレート菓子のキットカットなどが有名ですね。
また、韓国のサムスン電子やコロナワクチンを開発したイギリスの大手製薬会社アストラゼネカも含まれています。
日本企業ではトヨタ自動車が1社のみとなっています。
(参考URL:ブルームバーグHP)
VEAの構成国の比率
VEAの構成国の比率では日本の比率が20%以上となっています。日本市場が成長を見込めないと判断してETFに投資している人も多いと思いますので、日本市場の比率が多いETFにあえてドルで投資するのは少し矛盾しているかもしれません。
VEAに投資するには?日本の投資信託でも可能?
VEAに投資するには、外国ETFを扱っている証券会社に口座開設して取引することになります。
残念ながらVEAは、楽天・VTIやSBI・VOOのように、海外ETFに投資をするタイプの投資信託は設定されていません。
VEAは、マネックス証券、SBI証券、楽天証券などの主要ネット証券で取り扱っているので、米ドルでの取引となりますが、日本株を取引するのと同じ感覚で売買することができます。
VEAのような特徴を持った商品に、日本の投資信託で取引をしたい場合は、インデックス型の投資信託であれば先進国株式をメインに投資できる
あたりになりますが、このインデックスファンドは投資先に日本が含まれていない点で注意が必要です。
VEAの配当金・分配金のデータは?
それではバンガード・FTSE先進国市場ETF(除く米国)VEAの分配金データと配当金の推移を見ていきましょう。
- 分配金利回り : 2.47%
- 分配金利回り(5年平均): 2.66%
- 3年平均増配率:-0.33%
- 5年平均増配率:4.89%
- 配当月:四半期ごと(3、6、9、12月)
(参考URL:Dividend Invester HP)
分配金利回りが3%を超えることもあり、過去5年の平均分配金についても2%以上あるため、ETFの中では高配当に入ります。
3年平均の増配率がマイナスになっており、毎年増配するETFではありません。ただ、過去5年の増配率を見るとおおむね毎年平均して5%前後の増配率となっています。
ただ、毎年増配しているわけではないので、増配目的で買われるETFではありません。
米国市場に関する情報を効率よく収集したい!
投資で利益を出したいなら、投資する市場に関する情報収集が重要です。
だけど米国市場の情報って日本ではアクセスしずらいですよね。
そんな米国の情報を日本語で配信するオックスフォードインカムレターなら効率的に情報収集ができます。
メールアドレスを登録するだけで鮮度の高い情報が無料で送られてくるんですね。
自分も登録していますが、日本でおなじみの米国の個別銘柄に関する内容や、資産形成に関する内容などがタイムリーに送られてきます。
永久に持っておきたい6つの高配当米国株についても知ることができます。
米国株の情報はどうしても乏しくなりがちなので、この機会に登録してみるとよいです。登録は無料です。
参考記事⏬(姉妹サイト)
インカムレターの評判と口コミを見る
VEAのリターンとパフォーマンスは?
以下は過去5年のVEAのリターンをS&P500と比較したチャートです。
2017年から2019年まではS&P500と同じような値動きですが、2019年以降から差が広がり始め、直近の2021年ではS&P500にほぼ2倍(VEAが60%上昇、S&P500が120%の上昇)の差が見られます。直近の米国の好調さが伺える内容となっています。
続いてVEAのトータルリターンを見ていきます。
直近5年のリターンは10%を超えており、10年平均で見ても6.36%のパフォーマンスが出ています。
(参考URL:ヤフーファイナンス)
VEAは買いか?:メリット・デメリット
VEAのデータや過去のパフォーマンスを見てきましたが、これらを踏まえてVEAに投資する
- 投資するメリット
- 投資するデメリット
についてまとめていきましょう。
投資するメリット
VEAのメリットをまとめると、
- 米国以外の先進国を中心に投資できるためリスク分散になる
- 分配金利回りが2~3%と比較的高め
- 経費率が低い
- 日本の主要ネット証券から購入できる
ということですね。
リスク削減のため、世界の主要な先進国に分散投資できるのが一番のメリットだと言えるでしょう。また、VEAのトータルリターンも米国市場に劣るものの、米国株の保有比率を下げたいときの分散投資先として選択肢の一つとして検討してもいいでしょう。さらに、ETFでありながら分配金利回りが高いのも魅力的です。
VEAに100万円投資しても年間の経費は500円程度ですので、長期間保有してもリターンへの影響はほとんどないですね。
なお、バンガード社の人気ETFということもあり、SBI証券、マネックス証券、楽天証券などの主要ネット証券から日本株を投資する感覚で投資することができます。
投資するデメリット
VEAのデメリットをまとめると、
- 構成銘柄の国別で日本が突出して高い
- 米国が好調なため、トータルリターンで見劣りする
やはり1番のデメリットはトータルリターンで見比べると米国市場に見劣りしてしまう点です。
また、わざわざ日本円を米ドルに換えてETFという形で日本市場に投資をするのも少しおかしな話です。
増配率も低く、米国市場以外の比率を高めたい場合で日本市場にも投資したい場合は選択肢の一つでもいいかもしれませんが、個人的には過去のリターンを見ると米国株に投資をしたほうが良さそうです。
VEAへの投資:個人的な感想
ここ最近の日本市場の好況を見ると、日本市場の組入比率の高いVEAに投資をすることもいいと思います。ただ、日本は今後、少子高齢化になっていく社会なので、全体の市場は縮小傾向が避けられません。
米国市場以外の比率を上げるための分散投資を目的とするなら、自身のポートフォリオにVEAを組み入れてもいいと思いますが、日本市場を投資先に入れるならば、日本の優良な個別株を買ったほうがいいかもしれません。
ただ、S&P500との比較チャートを見ても分かるように、株式市場は全世界で連動して似たような動きをすることが多いため、株式市場だけで構成されるポートフォリオでは分散投資の良さが活かされないことも考えられます。そのためには債券や不動産などの他のアセット(資産)を組み入れた方がいいといえます。
まとめ:VEAは買いか?
米国以外の主要先進国に投資できるETFであるVEAについて買いなのかどうか、ズバッと分析してきました。
記事の結論をまとめると、
- 米国一択じゃ不安なので世界に分散投資したい
- 日本を含む先進国をメインに投資したい
ということです。最近の市況ですと米国市場が好調のため、他の先進国が見劣りしてしまいますが、今後、米国が不景気になったときの分散投資先としては悪くありません。ただ、分散投資を目的にするなら、先進国、新興国、債券や不動産などのアセットを均等に分けた方がより安全と言えます。
何に投資して良いかわからない…
”資産運用したいけど投資信託の数が多すぎる…”
”投資信託を選ぶのに時間をかけたくないなぁ…”
こんな悩みを持つ投資初心者の方多いと思います。そんな方には、マネックスアドバイザーはどうでしょうか?
マネックスアドバイザーは、高度な金融工学理論やマーケットの専門家によるサポートを受けながら、手軽に世界中の多様な資産に分散投資をしていただくサービス。
運用プランは2,000以上の資産配分の組合せの中から、ユーザーの投資方針に合わせて提案されます。
- 世界中の地域や資産に分散投資
- 世界水準の低コスト
- 1万円からの自動積み立て
- 簡単リバランス
提案される運用プランに沿って自動積立で運用を開始してはどうでしょうか?まずは行動しないと始まらないですよね。
詳細は以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。