国内外の公益事業を展開する企業にまるっと投資するピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)の特徴、株価(基準価格)、メリット・デメリットについて見ていきます。
総資産総額が一時3兆円を突破した大人気の投資信託。基準価格は値下がりしているものの、分配金利回り10%を超えていることもあり人気がありますね。
評判・評価そして口コミを紹介
投資するメリット・デメリットを分析
いろいろな意見があるかもですが、人気ファンドだからという理由だけで手を出してはいけない典型的なファンドの一つですね。
分配金利回りは確かに高いかもですが、リターンが低く、基準価格が年々大きく値下がりしていることもあり、長期の資産形成に全く向かないです。
毎月分配、コストが高いとして批判を受けるアクティブ型投信ですが、その批判は完全に当てはまるファンドです。
今回は、そんな毎月分配が人気のピクテ・グローバル・インカム株式ファンドの評価や評判・見通しについても深掘りしていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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ピクテ・グローバル・インカム(毎月分配型)の特徴とは?
ここでは、基本情報や主な投資先、構成銘柄などについて見ていきます。
基本情報
運用会社 | ピクテ投信投資顧問 |
---|---|
投資対象 | 外国株式 |
販売手数料 (購入時手数料) |
3.85%(税込)※上限 |
信託報酬 (運用管理費用) |
1.81%程度 |
信託財産留保額 | なし |
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)は、主に世界の高配当利回りの公益株を投資対象とするアクティブファンドで、毎月分配されるところに特徴があります。
特定の銘柄や国に集中することなく、世界の地域・国・銘柄に分散して投資して投資します。
日本では毎月分配型の投資信託の人気が高いこともあり、このファンドの純資産総額は2007年には3兆円近くにまで膨れ上がりました。
銘柄数は50銘柄程度と絞っていることもあり、ファンドマネージャーの目利きが将来のリターンに大きく影響が出ることになりますね。
主な投資先と運用体制
このファンドは、世界の高配当利回り公益事業銘柄を投資対象としています。
公益事業銘柄は、日常生活に不可欠な公益サービスを提供する企業で、電力・ガス・水道・電話・通信・運輸・廃棄物処理・石油供給などの事業を展開しています。
公益事業は、日常生活をおくる上で欠かすことができないサービスということもあり、高い成長は期待できないものの、景気の動向に業績が影響を受けづらいという特徴があります。
企業の規模が大きく収益基盤が安定しているため、高配当な銘柄も多いんですね。
また、一部の国や地域に集中するのではなく、国内外の先進国をはじめ新興国の公益株に分散投資しています。
組み入れ銘柄上位10社は以下のとおりです(2021年8月31日現在)。
先進国の電力事業を行っている企業が上位を占めています。ただ個別銘柄の構成比率は5%未満となっているので、特定の銘柄に集中していないことがわかります。
ちなみに、フィンテックやESGも最近注目されている投資テーマとなっています。
これらのテーマ型アクティブファンドを記事にまとめています。ぜひご覧ください。
資産総額
資産総額は以下のとおり(2022年5月13日現在)。
・9,843.87億円
一時期は3兆円を超える巨大ファンドでしたが、現在では1兆円を切る水準までに資産総額が減少しています。
基準価額・純資産の推移
赤が分配金を再投資した場合の基準価格、緑が基準価格の推移となっています。
分配金を再投資していないと基準価格が大きく下落しているんですね。
毎月分配型の投資信託ということもあり、ファンドを構成銘柄からの配当金以上に、分配金を支払っているからです。
基準価格の推移を見ると、成長を期待して長期的な資産形成を行うタイプのファンドではないことがわかります。
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドの分配金と利回りは?
このファンドは、毎月10日に分配金が支払われます。
預貯金の利息と違って、ファンドの純資産から支払われるため、分配金が支払われると金額相当分の基準価格が下落することになります。
これまでの分配金実績は以下のとおりで、毎月30〜50円支払われています。
基準価格は2,766円(22年5月13日現在)ですので、過去1年間の分配金実績360円ということになると、分配金利回りは年率で13%超えの高利回りとなっています。
もっとも、ファンドの基準価格は年々下落していることを考えると、トータルの利益はそれほど高くありません。
運用利益からだけではなく投資家から集めた資産からも分配金を出す、いわゆる”タコ足分配”となっている点には注意が必要です。
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドの評価とは?
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)のメリット・デメリットについては、以下の通りです。
高評価のポイント(メリット)
◯業績の手堅い公益企業にまるっと投資
電力・ガス・水道などの公益事業は、生活する上で欠かすことができないインフラであるため、高い成長は見込めないものの、安定した収益を上げる企業にまるっと投資を点はメリットといえるでしょう。
一方、海外企業への個別株投資は、特に投資初心者の方にとってはハードルが高いですし、業績悪化で株価急落のリスクもあります。投資家のスタンス次第ですが、安定した公益企業に分散投資をしたいという方にとっては、購入候補になり得ると思います。
◯毎月分配型の分配利回りが高い
過去1年(2021年9月まで)の分配金実績は360円となっていて、分配金利回りが13%を超えています。保有資産から定期的な収入をGetしたいという方にとっては魅力的な実績だと思います。
ちなみに、同じ毎月分配型ファンドでは、アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信(Dコース)の分配金利回りは、なんと20%を超える実績です。
特徴と評判を記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
低評価なところ(デメリット)
◯リターンが良くない
安定業績の公益事業ですが、高い成長が見込めないこともあり、分配金を含めたリターンがS&P500などの株価指数に比べて良くないことは大きなデメリットです。過去5年年率リターンは以下のとおり。
米国の代表的株価指数S&P500の年率リターンが10〜15%程度であることを考えると、このファンドのリターンはかなり物足りないですね。
◯コストが割高
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)の残念なところは、アクティブファンドということもあり販売手数料が高額となっていることです。
一部のネット証券を除いて購入手数料が最大で3.85%。信託報酬は1.81%と極めて高い設定となっており、手数料の負担が大きいがデメリットですね。
◯タコ足分配で長期の資産形成に向かない
毎月分配型のファンドに共通したデメリットは、毎月分配で資産が切り崩されるので、長期の資産運用に向かないということです。
しかも、ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドの基準価格は年々下落しており、運用収益からだけではなく投資家から集めた資金(元本)からも分配金を支払っています。
いわゆる”タコ足分配”状態になっていることもあり、長期的に資産形成をしていきたい人は手を出してはいけないファンドです。
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドの評判・口コミは?
Twitter上には、ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)に関する以下のような口コミ情報がありますので、参考にしてみると良いでしょう。
改めて毎月分配型の投資信託見てるけど、これはピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)。
確かに分配金は毎月出てるけど、基準価額は2009年~19年の好相場でもマイナス。(グレーの線)
分配金再投資の青線だとプラスだけど、これだと毎月分配金もらうのはどうなんだろうね。 pic.twitter.com/CgwpgrARFB
— 小林亮平 / BANK ACADEMY (@ryoheifree) March 19, 2020
コロナウイルスの影響で世界的に株価が下がってはいるけど。投資信託のピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)はあまり下がらないのが凄いと思った。毎月分配型はよくないとは言うけど、分配金利回りは悪くない
— あったかさぁ←新潟弁 (@satesateto) February 4, 2020
今年の上期で最も買われていた銘柄は「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」
購入時手数料3.78%。信託報酬1.18%なのに人気なんですね…。組み入れ銘柄見たらVYMで十分カバーできて手数料は数百分の一。つみたてNISA非対応な時点で人気の理由が不明。
https://t.co/G6SKztnhOB— シロガネ@外資IT企業セールス&投資系YouTuber(金融資産2,600万円) (@shirogane06) July 4, 2019
これらのTwitter上に投稿された口コミ情報を見る限りでは、分配金利回りが高い点は高評価である一方、パフォーマンスが良くないとの声が多いですね。
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドはおすすめ?
以上、ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)の特徴、メリットやデメリット、評判などについてご紹介いたしました。
国内外の安定した業績をあげる公益企業にまるっと投資するピクテ・グローバル・インカム株式ファンド。日本人に人気の毎月分配型ということもあり一時取り扱い総額が3兆円を超えた人気ファンドとなっています。
分配金利回りが10%を超えていることもあり、定期的にインカムを得られる点が魅力的と考える方も多いようです。
他方、運用利益からだけではなく投資家から集めた資金からも分配金が支払われる”タコ足分配ファンド”ということもあり、基準価格は年々下落。長期の資産形成には全く向かないファンドといえます。
公益企業への投資で運用利益は上がってることは確かなので、資産形成を目的とせずに高いコストを払ってでも、毎月の分配金を定期収入感覚で長期間受け取りたい方は購入を検討しても良いかと考えます。
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