最近資産運用や投資を始めようかと考えているのですが、おすすめの投資信託について知りたいです。
まずは投資信託での運用を考えていますが損はしたくないですね。
このような疑問を持つ方に向けて記事を書いています。
- そもそも投資信託の種類や投資先はどんなもの?
- 投資信託のコストはなぜ重要なの?
- おすすめの投資信託のポイントは?
- おすすめの投資信託は?
投資歴20年のかいまるです。日本株や米国株の個別銘柄を中心に1千万円の資産を運用しています。
自分もコストの安いインデックスタイプの投資信託で積立投資を行っています。
これから投資信託への投資を始めようとする人に向けて、おすすめの投資信託を紹介します。
投資信託は、投資の専門家が投資家から集めたお金で株や債券などの金融商品に運用を行うもの。その運用成果は投資額に応じて投資家に分配されます。
自分自身で運用を行わないで専門家が行うというのがポイント。どういうふうに運用を行うかという方針は投資信託ごとに決められているので、初心者でも安心して投資することができます。
そうは言っても、投資信託は何千も種類があるし、投資先や特徴も千差万別。どんな投資信託を選んで良いのか迷う方も多いと思います。
そこで今回は、ザックリとした投資信託の種類や、おすすめの投資信託についてご紹介します。
そもそも投資信託の種類や投資先は?
投資信託の種類は大きく2種類
投資信託の大きく分けて、インデックスファンドとアクティブファンドの2種類に分けられます。
インデックスファンドは日経平均株価やTOPIX、S&P500、ナスダックなどの「株価指数」や日本国債の指数であるNOMURA-BPI 総合「債券指数」などと同じ値動きをするよう運用される投資信託のこと。
なのでインデックスファンドに投資するだけで、日本や米国の株式市場を構成している銘柄全体や債券市場を構成している債券全体にまるっと投資できることになります。
一方、アクティブファンドは独自の方針で運用を行い、インデックスファンドよりも高い運用成績を目指すもの。
例えば、ハイテクセクターの成長銘柄や小型株へ投資を行うファンドや毎月分配金を出すものなどがあります。なので投資信託の成績は、ファンドの運用者の方針や”腕次第”ということになります。
過去の実績を確認することはできるものの、良いアクティブファンドを見分けるのは難易度が高いと言えます。
投資信託の投資先は多種多様
投資信託の投資先は、投資する金融商品と地域でおおまかに以下のように分類されます。
・投資商品:株、債券、リート、バランス
・投資地域:日本、海外(先進国、新興国)、全世界
・タイプ:インデックス、アクティブ
これらが組み合わさっているので、投資信託の種類は何千にものぼるんですね。
ただ、本当に初心者にとって良い商品は限られるので、後ほどおすすめ投資信託を紹介していきます。
ちなみに投資信託の長期投資でどれくらい儲けることができるのかについては、過去のデータを用いて以下の記事にわかりやすく解説しています。
ぜひご覧ください。
投資信託のコストはなぜ重要?
コストが高いと自分の資産が減ってしまうんですね。
下のグラフを見れば運用にかかるコストの違いが、運用成績に大きな差を生むのがわかります。
例えば、500万円を10年間運用し年率3%の収益が得られたとした場合、コストの違いによって、
・コスト年率0.5% → 639万円
・コスト年率2.0% → 549万円
となり、約90万円も10年後の運用結果に差が出てしまうのです。
特に長期で運用した場合には、最終的な利益に大きな違い出ることになります。
おすすめの投資信託のポイントは?
投資信託を選ぶ際のポイントは、
- コストが低い
- 分配金は再投資(毎月分配は選ばない)
- 資産規模が大きい
- インデックスファンド
の4つですね。詳細に解説していきます。
おすすめ投資信託ポイント①:コストが低い
コストは確実なマイナスリターンになります。
投資信託を選ぶ際にもっとも重要なのは、コストの低いファンドを選ぶこと。さっきも説明した通り、コストが高いと自分の資産を圧迫するんですね。
投資信託は購入時、運用時、解約時に以下のようなコストがかかります。
①購入手数料
購入する際に販売会社に支払う手数料。購入手数料無料のノーロード投資信託を選ぶべきです。
②信託報酬
運用中に運用額に応じて◯%をかけた金額がかかります。
③信託財産留保額
中途解約手数料のようなもの。この費用がかからない投資信託も多いです。
①購入手数料と③信託財産留保額は、かからない投資信託も多いですね。
例外なく全ての投資信託にかかるコストは②信託報酬。運用が長期なればなるほどコストが資産を圧迫してくるので、できるだけコストの低い投資信託を選ぶことが重要です。
ポイント②:分配金は再投資する(毎月分配型ではない)
分配金は投資信託を運用益を投資信託を購入した投資家に支払うもの。
いまだに、分配金を毎月支払うタイプの「毎月分配型」ファンドの人気が高いですが、資産を長期的に増やしたいのなら絶対に手を出してはいけない商品です。
というのは、運用益から分配金が支払われていると思われがちですが、多くの場合、運用している元本を崩して分配金を支払っています。
さらに運用益から分配金が支払われる場合は、分配金に対して税金がかかる、ということになります。
さらに、ほとんどの毎月分配型ファンドの手数料は高い商品です。
なので、毎月分配型ではなく分配金を再投資して複利効果が得られる投資信託に投資が良いですね。
ポイント③:資産規模が大きい
資産規模が数億円や十数億円と小規模の場合、十分な分散投資できずにパフォーマンスが安定しないし、ファンドが途中で償還されることも。
特に日経平均株価やS&P500などの指数に連動するインデックスファンドの場合は、資産規模が小さいと指数からの乖離が大きくなる傾向があります。
なので似たような投資信託であれば、資産規模が大きいものの方が、安定した運用が期待できます。
ポイント④:インデックスファンド
投資初心者が投資信託を選ぶのであれば、インデックスファンドがおすすめです。それは、
- コストが安い
- 投資方針がシンプル
- 値動きがわかりやすい
- 大部分のアクティブファンドより成績が良い
というようなメリットがあるからです。
また過去のデータでは、20年間の運用で株価指数であるS&P500より良い成績を収めたアクティブファンドは18%程度。
投資方針が千差万別で、コストの高いアクティブファンドの中から将来的に成績の良い物を選ぶのはかなり難しいと思います。
なので多くの投資家にとって、コスト面や運用の分かりやすさ、運用成績を踏まえてもインデックスファンドの方が良いですね。
おすすめの投資信託は?
上記の投資信託のポイントを踏まえて、自分が自信を持っておすすめするのは
- SBI・Vシリーズ
- eMaxis Slimシリーズ
の2つですね。クイックに特徴を見ていきます。
おすすめ①:SBI・Vシリーズ
自分は米国株への投資を推奨していることもあり、おすすめは米国の株式にまるっと投資するタイプの投資信託ですね。
このSBI・Vシリーズは、低コストで
①米国の株価指数S&P500(米国ETFのVOOに投資)
②米国株式市場全体(米国ETFのVTIに投資)
③米国の高配当株式(米国ETFのVYMに投資)
に連動する投資信託。
S&P500に連動するタイプは、バンガード社が販売するS&P500 ETFのVOOに投資し、米国の代表的な株価指数である、S&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すものです。
世界中の株式市場の中で最もパフォーマンスが良い市場は、間違いなく米国市場です。過去20年間のS&P500のチャートを見れば一目瞭然です。
米国の資産運用会社であるバンガード社のETF VOOの買い付けを行っているだけの投資信託ということが最大の特徴。
このVOOはバンガード社の旗艦ETFとなっていて、運用総額も13.5兆円とバンガード社の中で2番目に大きく、流動性や実績共に文句なしの商品です。
この投資信託のコストは、
- 買付手数料:ノーロード(0円)
- 信 託 報 酬:0.0938%(税込み)
- 信託財産留保額:0円
となっていてコスト面で文句なし。信託報酬は10万円の運用で年間94円しかかからない計算。
米国株式市場に投資する投資信託の中でも最も信託報酬の低い商品となっています。
おすすめ②:eMAXIS Slimシリーズ
次におすすめするのが、eMAXIS Slimシリーズです。
eMAXIS Slimシリーズは信託報酬の低さに定評があるインデックスファンドですね。全世界の株式市場に投資するものや、先進国や新興国に絞ったもの、債券やリートなどにも投資したバランスファンドなど、ラインナップも豊富です。
その中で特におすすめするのは、
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- eMAXIS Slim 先進国株式
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
の3本ですね。このeMAXIS Slimシリーズは業界最低水準のコストを目指し続けるというコンセプトなので、どの投資信託も信託報酬が同様のファンドと比べても安くなっています。
もちろんノーロードで信託財産留保額も0円ですね。
まとめ
今回は、投資信託のおすすめファンドはということで、選ぶ際のポイントやおすすめのファンドについて取り上げてきました。
投資信託は投資地域や投資商品に応じて多くの種類があるのでどれにしたら良いか、最初のうちは結構難しいと思います。
ただ、最近は信託報酬などのコストの安いインデックスファンドも増えてきているので、今回紹介したファンドから選べば間違いないと思います。
それでは。