グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの評判は?

未来を見据えて世界的な共通目標となっているSDGs(持続可能な開発目標)。投資の世界でも、SDGsを軸とした商品が次々と生まれています。

そのひとつが「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」。破壊的イノベーションを起こすことでSDGsの達成に寄与しうる企業の株式を投資対象としている投資信託です。

今回はそんなグローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの特徴、株価(基準価額)、メリット・デメリットなどについて見ていきます。

今回の記事でわかること
  • グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの特徴を紹介
  • 評判・評価そして口コミを紹介
  • 投資するメリット・デメリットを分析

今後の人類と地球環境のために、SDGs自体の重要性は論をまたないでしょう。

しかし、SDGsという「理念」の素晴らしさと、それに関連するファンドの「現実的な金融商品」としての魅力は、必ずしも比例関係にあるとは限りません。

グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドは、その尖った特徴をよく把握してから購入を検討すべきファンド

これがこの記事の結論です。

以下、詳細を述べていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

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グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの特徴とは?

出典:日興アセットマネジメント株式会社 グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド 交付目論見書

 

まず、基本情報や主な投資先、構成銘柄を確認しましょう。

基本情報

運用会社 日興アセットマネジメント株式会社
設定日 2021年4月26日
投資対象 国内・国外株式(グローバル)
販売手数料
(購入時手数料)
3.3%
償還日 2031年4月18日
信託報酬
(運用管理費用)
1.6675%
信託財産留保額 なし
直近分配金 0円

 

正直、購入時手数料が3.3%というのは大きな欠点であると言わざるを得ません。

リターンはどのぐらい発生するか事前に分かりませんが、購入時手数料は確実に発生するコストです。

主な投資先と運用体制

出典:日興アセットマネジメント株式会社 グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド 交付目論見書

「破壊的イノベーションをもって社会課題解決に寄与しうる銘柄に、バリュエーションなどを見ながら投資する」。これがグローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの投資方針です。

しかし、何と言ってもこのファンドの最大の売りは、「アーク社の助言を受けて投資銘柄を選定している」こと。アーク社は、アーク・インベスト・マネジメント・エルエルシーという米国の運用会社です。

では、なぜアーク社の助言を受けることに価値があるのか?

その秘密は、創業者のキャシー・ウッド氏の敏腕ぶりにあります。「女性版ウォーレン・バフェット」との異名を持つほどのファンドマネージャーなのです。

2020年、キャシー氏が率いたETFは凄まじいリターンをたたき出しました。

その凄さを説明するために、優秀なインデックスETFである「VT(全世界株に投資)」と「VOO(S&P500に投資)」のリターンと比べてみましょう。

 

比較結果は以下のとおりです。

ETF(投資信託)名称 1年リターン(2020年) 3年リターン(2018~2020年)
ARKG 181% 59%
ARKW 157% 54%
ARKK 153% 52%
VT 9% 11%
VOO 10% 15%

 

アーク社のETFの脅威的なリターンが一目瞭然ですね。特に2020年のリターンはまさに桁違い。グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドへの期待値も非常に高いことが推測されます。

一方、2022年は、世界的な金融引き締めによってグロース銘柄の株価が急落したことから、パフォーマンスが悪化。しかし、2023年以降、ハイテク企業を中心に株価が上昇しており、このファンドの基準価格も上昇傾向です。

続いて、組み入れ銘柄を見てみましょう(2024年1月31日現在)。

電気自動車・自動運転で世界をリードするテスラを筆頭に、モバイル決済事業のブロック、仮想通貨のコインベースなど新技術で今後も成長が見込まれる企業がずらりと並んでいます。

アーク社は、これらのグロース株の成長性に確信めいた自信を持っているのでしょうね。

資産総額

3819.11億円(2024年3月5日現在)。

アーク社のETFは日本では購入できないので、このファンドに投資をして、アーク社の高い運用力による間接的な利益への期待は大きいです。

基準価額・純資産の推移

運用開始日からの基準価額と純資産額の推移を見てみましょう。

 

基準価額は、22年に入って設定日から50%以上も下落しています。また、純資産額も一時期は増加ペースにありましたが、その後は一時的に減少しました。

FRBによる利上げ予測等で、2022年になってから世界的に株価が下落したからですね。一方、2023年以降、ハイテク企業を中心に株価が上昇しており、このファンドの基準価格も上昇傾向です。

グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの評価とは?

グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドのメリット・デメリットは、以下の通りです。

高評価のポイント(メリット)

◯アーク社の助言に基づいて投資銘柄を選定している

既に何度も述べていますが、キャシー・ウッド氏が率いるアーク社の助言を受けて投資銘柄を選定していることが最大のポイントです。アーク社が運用するETFは日本では販売していないという事実も、グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの希少性を高めています。

高い成長性を秘めた企業で構成される組み入れ銘柄、アーク社のETFの過去の運用実績。

2023年に入って大型のグロース銘柄を中心に株価が短期的に上昇しています。

これらを踏まえると、グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドも大きなリターンをもたらす可能性があります。

 

低評価なところ(デメリット)

△運用コストが高い

販売手数料3.3%、信託報酬1.6675%ということは、購入時点で5%の費用が確定しているようなもの。特に、ファンドを保有している間ずっとかかる信託報酬は、極力低いものを選ぶのが原則です。

先ほどアーク社のETFのパフォーマンス比較の際にVTとVOOを引き合いに出しました。これらのETFに該当するファンドがeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)ですが、信託報酬はそれぞれ0.1144%0.0968%となっています(販売手数料は無料)。

コスト以上にリターンが高いことが投資の大前提です。コストはあらかじめ計算できますが、リターンは分かりません

これまでの実績だけを見ると、グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドはコストの回収どころかリターンがマイナスになっているのが現状です。

 

△購入場所が限られている

グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドは、販売会社がみずほ銀行とみずほ証券のみに限られています。SBI証券や楽天証券など人気のネット証券会社では買えません。

 

△非課税制度の対象外

NISA、つみたてNISA、iDeCoなどの非課税枠でグローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドを購入することはできません。

 

△償還日が設定されている

投資信託は、長期保有を目的として購入する人が多いと思います。つみたてNISAやiDeCoといった制度も、国が長期保有を推奨していることの証左ですね。

一方、グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドには、2031年4月18日という償還日が設定されています。

たとえ元本割れしていても償還日が来ればそれ以上運用はしないということです。むしろ、運用状況が悪ければ前倒しで償還されることもありえます(繰り上げ償還)。

一般的な個人投資家にとっては、「長期で積み立て」が適していることを考えると、償還日が設定されていないファンドの方が望ましいと言えるでしょう。

グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの評判・口コミは?

Twitter上には、以下のような口コミ情報がありますので、参考にしてみると良いでしょう。

https://twitter.com/syoukengirls/status/1381747148492967936

人気や注目度の高さを反映したツイートが多く見られました。

また、リターンがマイナスになっているのはファンド設定の時期が悪かったという声もあります。
現状では逆風が吹いていますが、運用開始からまだ1年もたっていないので、長期的なリターンは分かりません

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グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドはおすすめ?

以上、グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドの特徴、メリットやデメリット、評判についてご紹介いたしました。

この記事の要点は、以下のとおりです。

この記事のまとめ
  • 2020年に圧倒的なパフォーマンスを達成したアーク社の実力を享受できるファンド
  • 投資対象は、破壊的なイノベーションにより社会課題の解決に寄与できる企業
  • コストが高く、運用開始からのリターンは赤字に転落している。ただし、相場環境のタイミングの悪さもあるため、今後のリターンは未知数

SDGsの達成に向けて、革新的な技術で社会課題を解決する」という理念には、大きな将来性を感じます。中・長期的なリターンにも期待できるかもしれません。

一方、今後の相場環境やこれまでの運用実績を見ると、ボラティリティが高くそれなりのリスクはあります。

そこで、全世界株やS&P500といったインデックスファンドをポートフォリオのコアに据え、グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンドにはサテライトとして投資するスタイルを本記事では提案します。

なお、アーク社が助言している他のファンドの記事もありますので、ぜひご覧ください。

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