たわらノーロード先進国リートの評価と評判は?利回りは魅力的?

不動産に投資できるリート。ローンを組まなくても少額から不動産投資を行えるため、人気の商品となっています。

また、株や債券とはまた違った特徴を持つため、アセット分散の観点からも魅力ですよね。

そんなリートのうち、日本を除く先進国の不動産に分散投資できるファンド。それが今回ご紹介するたわらノーロード先進国リートです。

この記事で分かること
  • たわらノーロード先進国リートの特徴を紹介
  • 評判・評価そして口コミを紹介
  • 投資するメリット・デメリットを分析

      先に本記事の結論を書きます。それは、

      たわらノーロード先進国リートは、悪くはないが他にもっと優良なファンドがある

      ということです。

       

      以下、以下、詳細を述べていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

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      たわらノーロード先進国リートの評価と評判は?

      出典:アセットマネジメントOne株式会社 たわらノーロード先進国リート 交付目論見書

       

      まずは基本情報を確認します。

      基本情報

       

      運用会社 アセットマネジメントOne株式会社
      設定日 2015年12月18日
      投資対象 国外REIT
      販売手数料(購入時手数料) なし
      償還日 なし
      信託報酬(運用管理費用) 0.297%(税込)
      実質コスト※ 0.522%(税込)
      信託財産留保額 なし
      直近分配金 0円

                  ※2021年10月運用報告書より

       

       

      信託報酬は十分に低いレベルですが、先進国リートインデックスファンドで最安値はeMAXIS Slim 先進国リートインデックスです(税込0.22%)。

      運用体制と主な投資先

       

      S&P Dow Jones Indices社によるS&P 先進国REIT指数(除く日本) をベンチマークとしています。これは日本以外の先進国16カ国に、時価総額加重で投資する指数です。

      つづいて、具体的な構成国や構成銘柄を見てみましょう。

      出典:アセットマネジメントOne株式会社 たわらノーロード先進国リート 交付目論見書

       

      ご覧のとおり、アメリカが約4分の3を占めています。組入上位10銘柄も全てアメリカのものですね。

      株式同様、不動産においてもここ数年のアメリカの強さが発揮されています。

      基準価額・純資産総額の推移

      出典:MINKABU

      基準価額は、設定からコロナショック前までは漸増傾向でした。コロナショックで暴落するも、その後は急成長を見せています。

      純資産総額は、183.23億円です(2022年2月19日現在)。規模の増加ペースも問題ありません。

      トータルリターン

      たわらノーロード先進国リートのトータルリターンはどのようになっているのでしょうか。

      分かりやすいように、ここではS&P500インデックスファンド(eMAXIS Slim米国株式(S&P500))及び全世界株式(eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー))と比較します。それぞれのファンドを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

       

      比較結果は以下のとおりです。

       

      先進国リート S&P500 全世界株式
      トータルリターン1年 35.94% 30.76% 21.10%
      トータルリターン3年/年率 9.96% 22.22% 17.31%
      基準価額
      (2022/2/18時点)
      14,125円 17,569円 15,929円
      純資産総額
      (2022/2/18時点)
      183.23 億円 9682.08 億円 4208.08 億円
      信託報酬(税込) 0.297% 0.0968% 0.1144%

       

      出典:モーニングスター

       

      たわらノーロード先進国リートは、

       

      • 直近1年のリターンは優れている
      • 3年になるとS&P500や全世界株の半分程度のリターンになる
      • 人気度(純資産総額)は、S&P500や全世界株の1割にも満たない

       

      ということが分かりました。

      とは言え、アセットクラスの分散という意味でリートに投資する意義は大きいです。また、先進国リートのインデックスファンドの中でも経費は低めなので、先進国リートに投資したい場合は選択肢に入りうるファンドと言えるでしょう。

      たわらノーロード先進国リートの評価とは?

      ここでは、たわらノーロード先進国リートのメリットとデメリットを説明します。まずはメリットから。

      メリット

      〇基準価額・純資産総額ともに伸びている

      前述のとおり、基準価額も純資産総額も設定来から増加しています。基準価額は設定来で約40%増加(2022年2月18日時点)、基準価額も100億円以上と、安定して運用されています。

       

      〇気軽に分散投資できる

      リートは不動産に投資するので、株式や債券とは別の資産クラスになり、アセットの分散になります。

      また、リートの中でも国や地域、用途の分散がこれ1本で可能です。詳細は下図をご覧ください。

      出典:アセットマネジメントOne株式会社 たわらノーロード先進国リート 月次運用レポート(2022年1月31日基準)

       

      〇分配金を出さない

      公式には「年1回の決算時に基準価額や市場動向等をふまえて分配金額を決定する」とされていますが、運用開始から分配金をまだ出していません。分配金を出さずに再投資することで効率的な運用が可能となります。

       

      〇インフレに強い

      リートはインフレ時に高いパフォーマンスを発揮しやすくなります。インフレに合わせて不動産賃料も上昇する傾向があるからです。

      たわらノーロード先進国リートにおける最大の組入国のアメリカは、2022年はまさにインフレが最大のキーワードになっています。

      もちろん、インフレによる長期金利の上昇やFRBによる利上げは借入金利の上昇という形で短期的には収益を下げるかもしれません。しかし、長期的には賃料そして配当金といったインカムゲインは、インフレ率と同等に上昇することが期待されます。

       

      デメリット

      △競合ファンドよりコストが高い

      実質コストベースで見ると、たわらノーロード先進国リートのコストは先進国リートのインデックスファンドの中で3番手です(0.522%)。1位はeMAXIS Slim 先進国リートインデックス(0.371%)、2位はSmart-i 先進国リートインデックス(0.464%)。

      たわらノーロード先進国リートの今後のコスト引き下げを期待したいところです。

       

      △つみたてNISAに非対応

      先進国リートインデックスファンドは、つみたてNISAに対応していません(通常のNISAでは購入できます)。

       

      △ベンチマークからの下方乖離

      出典:アセットマネジメントOne株式会社 たわらノーロード先進国リート 運用報告書

       

      上の図を見ると、パフォーマンスがベンチマークに対して下方乖離していることが分かります。運用報告書によると、たわらノーロード先進国リートとベンチマークで評価に用いる為替レートが異なることが乖離の原因とのことです。

      たわらノーロード先進国リートの評判・口コミは?

      Twitter上には、以下のような口コミ情報がありますので、参考にしてみると良いでしょう。

      https://twitter.com/laidback202103/status/1461889455321600002

      先進国リートが投資対象のインデックスファンドは限られているため、リートに投資したい人には検討に値する商品のようです。

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      たわらノーロード先進国リートはおすすめ?

      以上、たわらノーロード先進国リートの特徴、メリットやデメリット、評判についてご紹介いたしました。

      この記事の要点は、以下のとおりです。

      この記事のまとめ
      • たわらノーロード先進国リートは、低コストで先進国リートに投資できるファンド
      • 投資先のおよそ75%はアメリカ
      • 株式とは異なる特性を持つリートはアセットとして魅力あり。ただし、より低コストのファンドが他にある

       

      直近1年のトータルリターンは、S&P500や全世界株をアウトパフォームしています。また、記事執筆現在アメリカはインフレが進んでおり、リートはインフレに強い資産です。

       

      一方で、以下のようなデメリットもあります。

       

      • もっと低いコストで先進国リートに投資できるファンドがあること
      • 金利上昇は(少なくとも短期的には)リートの利益減少ファクターであること
      • ベンチマークと下方乖離していること

       

      よって、現時点ではたわらノーロード先進国リートよりもeMAXIS Slim 先進国リートインデックスに分があると言えそうです。

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