Tracers S&P500配当貴族インデックス（米国株式）の評価・評判は？

Tracers S&P500配当貴族インデックスは25年以上連続で増配している米国の優良大企業にまるっと投資できるインデックスファンドです。

米国の株価指数であるS&P500よりも長期的にパフォーマンスが高いこともあり、今大評判の投資信託となっています。

米国株への投資を始めたいけど、どの投資信託が良いかわからない方には、じっくりと長期投資できてオススメできるインデックスファンドです。

今回は、Tracers S&P500配当貴族インデックスの評判・口コミを見ていくとともに、利回りや信託報酬などについて評価していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

Tracers S&P500配当貴族インデックス（米国株式）とは？

ここでは、基本情報や主な投資先、構成銘柄などについて見ていきます。

基本情報

運用会社	日興アセットマネジメント
連動対象	S&P500配当貴族指数
ファンド設定日	2022年10月28日
分類	外国株式型インデックス
販売手数料 （購入時手数料）	無料
信託報酬 （運用管理費用）	0.1155％以内
信託財産留保額	無料
分配金	なし

主な投資先

Tracers S&P500配当貴族インデックスの投資先は米国の連続増配を行なっている大型株式となります。

S＆P500を構成する銘柄のうち長期にわたって連続増配をしている株式で構成される”S＆P500配当貴族指数”の値動きに連動する投資信託なんですね。

この”配当貴族指数”の主な採用基準は、

となっていて、25年もの長期にわたり配当金を増やし続けている優良企業で構成されているということです。

25年という長い期間には

• ITバブル崩壊（2000年代前半）
• リーマンショック（2008年）
• チャイナショック（2015年）
• コロナショック（2022年）

など、世界の景気が悪化したり、株価が大きく下落するような出来事がありました。”配当貴族”となった企業は、そんな厳しい時期でも、配当を増やすことができるほどの優良企業で構成されているということです。

このファンドの構成銘柄数は、以下の図のように60〜70銘柄となっていて、前年の配当実績をもとに毎年１月に銘柄の見直しが行われます。

ちなみに2023年４月現在の構成銘柄上位10社は以下のとおりとなっていて、有名どころはペプシコとアッビィぐらいかな…かなり地味な企業が上位を占めていますね。

このファンドは、企業の規模や時価総額に関係なく、各銘柄に均等割合で投資します。年に４回、均等になるようにリバランスされるのも特徴の一つです。

ちなみに、25年以上連続で増配している企業の数が40銘柄を下回った場合には、連続増配年数が25年に満たない企業の株式も構成銘柄に追加される場合があるとのことです。

資産総額

82.79億円（2023年７月７日現在）。

販売開始になってまだ１年経っていないこともあり、資産規模は100億円未満となっています。これからのファンドということですね。

基準価額・純資産の推移

まだ８ヶ月程度のできたてのファンドですが、短期的には上昇傾向が見てとれます。

 

一方、22年に入って景気減速懸念から米国株は下落している影響もあり、このファンドの基準価格は下落していました。ただ、23年以降は円安もあり短期的に上昇傾向です。

Tracers S&P500配当貴族インデックスのパフォーマンスは？

Tracers S&P500配当貴族インデックスが採用している配当貴族指数は、S＆P500のパフォーマンスを上回っているんですね。

以下は、1999年末から2022年７月までのS&P500配当貴族指数とS&P500のチャートです。

株価が大きく上昇するタイミングなど、グロース銘柄の割合が高いS＆P500の方がパフォーマンスが高い時期もあります。

しかし、過去のデータから、長期的に見て配当金の増配など株主還元に積極的な企業への投資が大きな利益につながっていることがわかります。

年率リターンは20％超え！

これまでのリターンは以下のとおり。

23年に入って株式市場全体が好調ということもあり、年率リターンは極めて高いです。が、運用開始から日が浅いこともあり、参考程度のデータですね。

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Tracers S&P500配当貴族インデックスの評価は？

この投資信託を高く評価するポイントは、

ということです。クイックに見ていきましょう。

高評価ポイント①：この１本で米国の優良大企業にまるっと投資できる

25年もの長期間の間、連続増配している企業ということは、継続的に売り上げを伸ばし、財務やビジネスが安定している圧倒的な優良企業ということです。

• 2000年代前半のITバブルの崩壊
• 2008年ごろのリーマンショック
• 2015年のチャイナショック
• 2020年のコロナショック

など、世界経済には大きな経済危機がありましたが、そのような状況でも業績を伸ばして配当金などの株主還元を積極的に行なった企業で構成されるということなんですね。

高評価ポイント②：S＆P500よりもパフォーマンスが高い

過去のデータからS＆P500配当貴族指数はS&P500のパフォーマンスを上回っています。

過去20年間でS&P500よりも成績の良かったファンドは、わずか20％程度しかないと言われている中、Tracers S&P500配当貴族インデックスは長期的に高いリターンが期待できると思います。

ちなみに日本の株価指数である日経平均株価は、1989年末に記録した史上最高値3万8915円をいまだに超えることができていません。

高評価ポイント③：低コストで運用できる

Tracers S&P500配当貴族インデックスの信託報酬は、わずか0.1155％です。

この低コストで米国の優良大企業約70社にまるっと投資をし、そして定期的にリバランスしてくれます。

もちろん、日本でも最近人気が高まっている米国のS&P500ETF VOOの経費率は0.03％。この数字だけを見ると、VOOの方が圧倒的に低コストです。

ただ、米国ETFを購入する際には為替手数料が発生することを考えると、Tracers S&P500配当貴族インデックスのコストはVOOと遜色のないレベルと言って良いと思います。

高評価ポイント④：分配金を出さない

Tracers S&P500配当貴族インデックスは他の多くのインデックスファンド同様に分配金を出していません。

株式から得られた配当金を自動的に再投資してくれるので、効率良く運用できますね。投資信託の資産総額が分配金再投資により上がることになり、基準価格がその分上昇するんですね。

長期的な資産形成をするのであれば、分配金を出さないで再投資するファンドのほうが効率よく運用できます。運用益から分配金が支払われると税金もかかります。

Tracers S&P500配当貴族インデックスの評判・口コミは？

Tracers S&P500配当貴族インデックスの評判・口コミをSNSから抜粋してきました。

やはり、米国の企業の中でも業績が安定している優良大企業で構成されていることもあり、積立設定して長期投資を行なっている方が多いですね。

Tracers S&P500配当貴族インデックス（米国株式）
こういうことがちょいちょいあるからサテライトとしてはありかなと思っている pic.twitter.com/EXpHs2ZLgd

— クロスパール@セミリタイア6年生 (@crosspearl01) June 27, 2023

米国高配当株の投資信託ならこれ一択かなと思ってます。

Ｔｒａｃｅｒｓ　Ｓ＆Ｐ５００配当貴族インデックス（米国株式）

新商品なので歴史はないですが、信託報酬率が今までのファンドに比べてはるかに安いです。#高配当#投資信託

— Sunday@銀行員投資家 (@Sundayinvest) January 24, 2023

投資信託の積立💁‍♀️

これまで給料日にどかーんと購入してたのですが…
毎日積立に切り替え

🔽SBI証券
・Tracers S&P500配当貴族インデックス（米国株式）：20万
・eMAXIS Slim 米国株式（S&P500）：10万

🔽NISA（カブコム）
・eMAXIS Slim 米国株式（S&P500）：10万

毎月約40万の積立です🤑 pic.twitter.com/tkKTaPk0hs

— ニク🐷果てしない入金地獄 (@niku_29niku_29) January 26, 2023

Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)
の積立設定完了✨( ˶'ᵕ'˶)ﾉ

— はま(ゆるっと投資/ポイ活/陸マイラー) (@hmdtksg) January 6, 2023

SBI証券の使い道模索中でしたが、面白そうなファンドを見つけました。「日興－Ｔｒａｃｅｒｓ　Ｓ＆Ｐ５００配当貴族インデックス（米国株式）」構成銘柄を見るとIT関連が入ってなく、生活必需品がメインなのでこれからの米国にはピッタリかもしれないと思い、Vポイント有効活用先として積み立てます。

— O105SK (@k19037681) April 14, 2023

そのほか、IT銘柄などのグロース株が大きく下落して際にも、配当貴族銘柄の株価は底堅いといった口コミもありました。

やはり業績が安定しているので、安心して長期投資できるということかと思います。

「Tracers S&P500配当貴族インデックスの評価・評判」まとめ

今回は、Tracers S&P500配当貴族インデックスの評価と評判ということで、過去のパフォーマンスや特徴、利回りについて見てきました。

S＆P500配当貴族指数に連動するファンドで、これ１本で25年連続で増配している米国の優良大企業にまるっと投資できます。しかも信託報酬０.1％程度ということで、圧倒的な低コストです。

好調な米国経済と言っても、2008年のリーマンショックや2020年のコロナショックなど断続的に経済危機に見舞われてきました。

そのような状況でも、売り上げを伸ばし配当金を増やしている銘柄で構成されているので、このファンドにじっくりと長期保有すれば、大きなリターンが期待できると思います。

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