Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)の評価・評判は?

2023年4月から運用が開始された”Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)”の注目が高まっています。

その理由は、信託報酬が0.05%台と、他の全世界株式に連動する投資信託と比較しても圧倒的に低い点です。

2024年から始まる新NISAの投資先として考えている方も多いのではないでしょうか。

全世界株式タイプの人気の秘密は、この一本に投資すれば先進国、新興国の株式約3000銘柄に低コストで投資ができることです。

Tracers 全世界株式は、信託報酬が100万円投資しても600円程度しかかからない計算です。

しかし、この商品に投資するにはコストの面で注意点があります。

今回は、この個人投資家の間で大注目のTracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)について、評判・口コミを見ていくとともに、利回りや信託報酬などについて評価していきます。

本当にコストは安いのか?ぜひ最後までご覧ください。

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Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)とは?

ここでは、話題のTracersオールカントリーの基本情報や主な投資先、構成銘柄などについて見ていきます。

基本情報

運用会社 日興アセットマネジメント
連動対象 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
ファンド設定日 2023年4月26日
分類 外国株式型インデックス
販売手数料
(購入時手数料)
無料
信託報酬
(運用管理費用)
0.05775%以内
信託財産留保額 無料
分配金 なし

主な投資先

Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)の投資対象は先進国と新興国の株式。全世界株式指数(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)に連動する投資信託です。

この指数の対象銘柄は、世界47カ国・2800銘柄以上(2023年1月末現在)。このTracers オールカントリー1本で、世界中の企業に分散投資できます。

構成比率を見ると新興国株式が約11%程度含まれていますね。

組入銘柄数は約3000の株式100%となっています。上位10銘柄を見ると、ほとんどが米国企業となっていて、好調な米国市場を牽引している巨大ハイテク企業が上位を占めているんですね。

日本でもおなじみの企業ばかりなので、Apple、Microsoft、Amazon、Teslaなど、名前を聞いたことのある企業なのではないでしょうか。

資産総額

10.88億円(2023年7月7日現在)。

2023年4月に運用開始されてから3ヶ月たっていないこともあり資産総額は10億円程度。

資産総額が100億円超えると指数との乖離がほとんどなくなると言われているので、これから規模が大きくなることが期待できます。

基準価額・純資産の推移

2023年に入ってハイテク株を中心に株価が大きく上昇していることもあり、Tracersオールカントリーの基準価格も短期的に上昇中です。

円安が進んでいることも、好調要因の一つですね。

まだ、運用開始から火が浅いこともあり、この好調さを維持できるかどうか、要注目ですね。

Tracers MSCIオール・カントリー・インデックスのリスク・リターンはどれくらい?

以下の図は、主要指数の過去のリスク・リターン(2012年12月末〜2022年12月末)です。

2008年のリーマンショック以降、米国の巨大ハイテク企業の株価が大きく上昇しているため、米国企業で構成されているS&P500やNASDAQ指数のリターンが高くなっています。

一方、日本を含む他の先進国株や途上国の株式を含む全世界株式指数は、

・リターンは米国株式より低いけど日本株より高い
・リスク(値動きの大きさ)は米国株式より低いけど日本株より高い

ことがわかります。

米国株式のパフォーマンスは高いですが、その分リスクも高いんですね。一つの国や一つの地域に集中しないで、分散するという考え方も重要かと思います。

Tracers MSCIオール・カントリー・インデックスの信託報酬(コスト)は安い?

今回ご紹介している、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスを指標としている投資信託の信託報酬率を比較してみました。

Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式) 0.05775%
たわらノーロード 全世界株式 0.11325%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 0.11325%

ご覧のとおり、Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)の信託報酬は0.05%台。コストの安さを売りにしているたわらノーロードやオルカンと比較しても半分程度です。

信託報酬だけ見ると、Tracersは圧倒的に安いといえます。

実質コストは不明

一方、投資信託の運用コストには、信託報酬以外に”隠れコスト”というものが存在します。例えば、

・監査法人に支払われるファンドの監査費用
・有価証券等の売買時に取引した証券会社等に支払われる手数料
・有価証券等を海外で保管する場合、海外の保管機関に支払われる費用

などが隠れコストとなります。なので、実質コストは、

実質コスト=信託報酬+隠れコスト

となっていて、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)で0.17%程度です。

Tracers 全世界株式の実質コスト率はというとまだ運用報告書が発行されていないので、まだわかりません。

他のファンドが信託報酬に含めているベンチマークであるMSCIの使用料を、Tracersは含めていないという指摘もあります。

ここらへんのコストは、運用報告書を見ないとわからないですね。

Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)の評価は?

この投資信託を高く評価するポイントは、

 

  1. この1本で世界の株式に投資できる
  2. 低コストで運用できる
  3. 分配金を出さない

ということです。クイックに見ていきましょう。

高評価ポイント①:この1本で世界の株式に投資できる

Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)は、国内・海外先進国・新興国すべてを含む「全世界の株式」を投資対象としています。

リーマンショック後、米国株式市場のパフォーマンスが良いこともあり、S&P500やナスダックに連動する投資信託やETFが人気ですが、あくまでも過去の実績であり将来の成果を保証するものではありません。

これから一番株価が上昇するのは、米国なのか、日本なのか、欧州なのか、新興国なのか、誰にもわかりません。なので地域を分散する観点からは全世界株式に投資するのが王道と言えるのです。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)であれば、この1本で全世界の株式市場に投資することができます。

さらに各国の経済や株価によって、各地域へ投資する割合、組み入れ銘柄を自動で入れ替えてくれます。

高評価ポイント②:低コストで運用できる

Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)は、信託報酬が0.05%台。

100万円を運用しても、年間500円程度ですから、信託報酬はほとんどかからないと言って良いレベルです。全世界株式に投資できる他の投資信託と比較してもコストが低い

あとは実質コストが、他の商品と比較しても低いのかどうか、要注目です。

高評価ポイント③:分配金を出さない

Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)は他の多くのインデックスファンド同様に分配金を出していません。

株式から得られた配当金を自動的に再投資してくれるので、効率良く運用できますね。投資信託の資産総額が分配金再投資により上がることになり、基準価格がその分上昇するんですね。

長期的な資産形成をするのであれば、分配金を出さないで再投資するファンドのほうが効率よく運用できます。運用益から分配金が支払われると税金もかかります。

高評価のポイント④:非課税メリットを活かせる

Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)は、2024年から始まる新NISAの対象投信となる見込みです。

非課税メリットを存分に活かして投資することができます。

ちなみに全世界株式型の投資信託は全世界の株式にマルッと投資できるファンドですが、S&P500や8資産に分散して投資できるタイプの投資信託も人気です。

特徴をまとめていますので、ぜひご覧ください。

Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)の評判・口コミは?

Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)の評判・口コミをSNSから抜粋してきました。

やはり信託報酬が0.05%台という低コストという点に注目が集まっています。

2024年に新NISAが始まることもあり、低コストの投資信託の注目がたかっていますね。

今後、コスト面だけではなく乖離率や資産総額などにも注目です。

「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」まとめ

今回は、Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)の評価・評判ということで、基本データやメリットなどをみてきました。

この投資信託1本で全世界の株式に分散投資することができ、しかも、各国の経済状況などの移り変わりに応じて、各地域へ投資する割合、組み入れ銘柄をファンド内で自動的に入れ替えていきます。

どの投資信託に投資するか、迷うのであれば、全世界株式1本だけでもいいと自分も思います。

特にTracers 全世界株式は信託報酬が0.05%台と、極めて低いこともあり、2024年から始まる新NISAでの投資先としても優れています。

コスト的に、この投資信託は優れた投資信託と言って良いかと思います。

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