HDV:iシェアーズ・コア米国高配当株ETFの株価・評価は?利回りは?

HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株)は米国市場に上場している高配当銘柄を中心にしたモーニングスター配当フォーカス指数に連動する上場投資信託(ETF)HDVについて、投資はありか過去のデータなどをズバッと分析していきます。

この記事でわかること
  • HDVってどんなETFなのかわかる
  • HDVの過去の株価推移やリターンがわかる
  • HDVに投資する方法についてわかる
  • HDVに投資するメリット・デメリットがわかる

記事で詳細にみていきますが、HDVの特徴をまとめると、

  • 設定来で年率平均10%の高いパフォーマンス
  • 過去5年間の配当金利回りが3.58%と高い
  • 投資対象が約75銘柄と、ほかの高配当ETFよりも少ない

ということですね。

今回は、そんなHDVに投資するメリットなど解説します。今後の米国株や米国ETFに投資する際の参考になる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

上場投資信託(ETF):HDVとは?

HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株)は、ブラックロック社が運用するモーニングスター配当フォーカス指数に連動した、米国の財務基盤が比較的良好な高配当銘柄75社にまるっと投資できるETF(上場投資信託)です。

基本データ(2021年10月8日現在)

株価レンジ(52週) 76.23 - 100.48ドル
経費率 0.08%
分配金利回り 3.52%
1年リターン 21.35%
3年リターン 5.23%
5年リターン 10.42%
設定日 2011年3月29日
配当月 3月、6月、9月、12月

直近1年間のリターンは21%上昇していますが、これはコロナで急落した分がコロナ前の水準に戻したことにより、大幅なリターンになっています。ただ、5年リターンを見ても10%を超えており、全体のパフォーマンスとしては非常に優秀なETFと言えます。

株価の推移(チャート):5年

2020年2月のコロナショックの際は他の株式同様、95ドル前後あった株価が65ドル前後まで急落しています。その後、コロナの状況が落ち着くにつれ、株価はコロナショック前の水準までに回復しています。

HDVの組入上位銘柄について

ではHDVの組入上位銘柄を見ていきましょう。組み入れ上位にはアメリカのエクソン・モービル、通信大手のAT&T、エネルギー関連のシェブロンなど、アメリカを代表する高配当銘柄が名を連ねています。また、HDVの組入銘柄はモーニングスター配当フォーカス指数に連動するように運用されているため、財務基盤の良好な企業が選定されているのも特徴の一つです。

また、HDVは四半期に一度リバランスを行っているため、バンガード社の高配当ETFであるVYMと比較すると頻繁に銘柄が入れ替わっているのも特徴的です。

HDVのセクター(業種)別の比率について

HDVのセクター別の比率を見ていきます。HDVの上位セクターはヘルスケアがトップにあり、次いでエネルギーセクター、そしてP&Gなどの生活必需品(Consumer Defensive)セクター、AT&Tを含む通信セクターの上位4セクターで7割近くを占めています。景気動向に左右されにくいディフェンシブセクターの割合が多いですね。

高配当と言っても高い配当利回りで個人投資家に人気のあるSPYDのように、不動産セクターが含まれていないのがHDVの特徴ですね。

(画像はブラックロック社のHPより)

HDVに投資するには?日本の投資信託でも可能?

HDVに投資するには、外国ETFを扱っている証券会社に口座開設して取引することになります。

残念ながらHDVは、楽天・VTIやSBI・VOOのように、海外ETFに投資をするタイプの投資信託は設定されていません。

HDVを購入するには、マネックス証券、SBI証券、楽天証券などの主要ネット証券で取り扱っているので、米ドルでの取引となりますが、日本株を取引するのと同じ感覚で売買することができます。

HDVの配当金・分配金のデータは?

それではHDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株)の分配金データと配当金の推移を見ていきましょう。

HDVの分配金データ
  • 分配金利回り : 3.52%
  • 分配金利回り(5年平均): 3.58%
  • 3年平均増配率:2.35%
  • 5年平均増配率:4.27%
  • 配当月:3月、6月、9月、12月

(参考URL:Dividend Invester HP

分配金利回りが直近1年で3.52%となり、バンガード社の高配当ETFであるVYMより少し高いです。5年平均を見ても3.58%あり、米国の高配当銘柄を中心に組み入れしていることで高配当ETFの位置づけを確固たるものにしています。

参考までに直近5年の配当利回りのチャートを載せておきますが、2020年のコロナショックのときに株価下落により一時5%を超えるまで急上昇しましたが、おおむね3%~4%の配当利回りになっていますね。この時にHDVを買えた人はラッキーでした。

上記は設定来10年の配当履歴のチャートですが、ここ数年はきれいに右肩上がりになっています。また、ここ5年の増配率も4%を超えており、今後も配当金は増えていきそうです。

HDVのリターンとパフォーマンスは?

以下は2011年の設定来のHDVのチャートです。

2011年の設定来で2020年のコロナショックを除けば、きれいに右肩上がりに株価が上がっており、配当のインカムゲインと値上がり益のキャピタルゲイン両方を理想的に狙えるETFとなっています。(画像はSeeking alphaより)

また、2011年の設定来のトータルリターンは10%弱あり、長期で保有しておきたいETFのひとつです。

HDVは買いか?:メリット・デメリット

HDVのデータや過去のパフォーマンスを見てきましたが、これらを踏まえてHDVに投資する際の

  • 投資するメリット
  • 投資するデメリット

についてまとめていきましょう。

投資するメリット

HDVのメリットをまとめると、

HDVのメリット(まとめ)
  • インカムゲインとキャピタルゲインの両方が狙える
  • 配当利回りが3%~4%と他社の高配当ETFよりも高い
  • 経費率が0.08%と低い
  • 日本の主要ネット証券から購入できる

ということですね。

まず挙げられるメリットは、バンガード社の高配当ETFであるVYMよりも高い配当利回りを得られることでしょう。また、高配当利回りにもかかわらず、キャピタルゲインも合わせて狙える点も魅力です。

HDVに100万円投資しても年間の経費は800円程度ですので、長期間保有してもリターンへの影響はほとんどないですね。

なお、ブラックロック社の人気ETFということもあり、SBI証券、マネックス証券、楽天証券などの主要ネット証券から日本株を投資する感覚で投資することができます。

投資するデメリット

HDVのデメリットをまとめると、

HDVのデメリット(まとめ)
  • 対象銘柄が75社と少なく、分散投資できない
  • トータルリターンはバンガード社の高配当ETFであるVYMに劣る

デメリットとして、トータルリターンはバンガード社の高配当ETFであるVYMに負けている点です。

参考までにState Street社の高配当ETFのSPYD(青線)とバンガード社の高配当ETFであるVYM(オレンジ線)と比較したチャートを載せておきます。

SPYDとはほぼ肩を並べていますが、VYMには大きく差をつけられています。長期で持っておくならVYMの方がいいかもしれませんが、各社の運用方針も違いますので、最後は個人の好みでいいと思います。

以下の記事でバンガード社のVYMを紹介していますので参考にしてください。

HDVへの投資:個人的な感想

設定来で見ても比較的高いパフォーマンスを出しているHDVなので、高い配当金をもらいつつ、キャピタルゲインも狙えるETFとなっています。

また、特に大きなデメリットもないため、長期目線で安心して保有していけるETFの一つだと言えるでしょう。

個人的にはトータルパフォーマンスに優れるバンガード社のVYMの方が好きなので、高配当ETFはVYM一本に絞っています。この記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。

まとめ:HDVは買いか?

HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株)について買いなのかどうか、ズバッと分析してきました。

記事の結論をまとめると、

こんな人におすすめ
  • 高配当狙いでインカムゲインを中心にしたい
  • 個別株に集中投資することでリスクを負いたくない人

ということです。高配当の魅力をうたうETFは複数ありますが、それぞれのメリット・デメリットを考えて決めればよいと思います。

それでは。

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