VEA:先進国株式の上場投資信託(ETF)は買い?株価•配当•銘柄構成は?

米国株を除いた日本株、カナダ株を含む先進国株式市場の大型株・中型株・小型株にまるっと投資できる、FTSE先進国オールキャップ(除く米国)インデックスに連動した上場投資信託(ETF)VEAについて、投資はありか過去のデータなどをズバッと分析していきます。

この記事でわかること
  • VEAってどんなETFなのかわかる
  • VEAの過去の株価推移やリターンがわかる
  • VEAに投資する方法についてわかる
  • VEAに投資するメリット・デメリットがわかる

記事で詳細にみていきますが、VEAの特徴をまとめると、

  • 過去10年間で年平均6%前後のパフォーマンス
  • 米国以外の先進国に投資できるため、分散投資ができる

ということですね。

今回は、そんなVEAに投資するメリットなど解説します。今後の米国ETFに投資する際の参考になる内容となっています。

ぜひ最後までご覧ください。

上場投資信託(ETF):VEAとは?

バンガード・FTSE先進国市場ETF(除く米国)VEAは、米国以外の先進国の企業にまるっと投資できるETF(上場投資信託)です。

VEAの組み入れ銘柄を確認すると、ネスレや大手製薬会社のロシュなど、米国以外の世界的な企業で構成されています。

基本データ(2021年9月21日現在)

株価レンジ(52週) 39.13 - 53.49ドル
経費率 0.05%
分配金利回り 2.47%
1年リターン 28.63%
設定日 2007年7月20日
配当月 四半期ごと(3、6、9、12月)

株価の推移(チャート):5年

VEA5年チャート

さすがに2020年2月のコロナショックの際には短期間で大きく株価が下落しましたが、5年のトータルリターンで見ると平均して年10%以上、上昇しています。

VEAの上位構成銘柄(2021年9月21日現在)

VEA構成銘柄

構成銘柄でトップは世界最大の飲料食品メーカーであるネスレです。コーヒーのネスカフェやチョコレート菓子のキットカットなどが有名ですね。

また、韓国のサムスン電子やコロナワクチンを開発したイギリスの大手製薬会社アストラゼネカも含まれています。

日本企業ではトヨタ自動車が1社のみとなっています。

(参考URL:ブルームバーグHP

VEAの構成国の比率

VEA国別比率

VEAの構成国の比率では日本の比率が20%以上となっています。日本市場が成長を見込めないと判断してETFに投資している人も多いと思いますので、日本市場の比率が多いETFにあえてドルで投資するのは少し矛盾しているかもしれません。

VEAに投資するには?日本の投資信託でも可能?

VEAに投資するには、外国ETFを扱っている証券会社に口座開設して取引することになります。

残念ながらVEAは、楽天・VTIやSBI・VOOのように、海外ETFに投資をするタイプの投資信託は設定されていません。

VEAは、マネックス証券、SBI証券、楽天証券などの主要ネット証券で取り扱っているので、米ドルでの取引となりますが、日本株を取引するのと同じ感覚で売買することができます。

VEAのような特徴を持った商品に、日本の投資信託で取引をしたい場合は、インデックス型の投資信託であれば先進国株式をメインに投資できる

あたりになりますが、このインデックスファンドは投資先に日本が含まれていない点で注意が必要です。

VEAの配当金・分配金のデータは?

それではバンガード・FTSE先進国市場ETF(除く米国)VEAの分配金データと配当金の推移を見ていきましょう。

VGT分配金データ
  • 分配金利回り : 2.47%
  • 分配金利回り(5年平均): 2.66%
  • 3年平均増配率:-0.33%
  • 5年平均増配率:4.89%
  • 配当月:四半期ごと(3、6、9、12月)

(参考URL:Dividend Invester HP

分配金利回りが3%を超えることもあり、過去5年の平均分配金についても2%以上あるため、ETFの中では高配当に入ります。

VEA配当推移

3年平均の増配率がマイナスになっており、毎年増配するETFではありません。ただ、過去5年の増配率を見るとおおむね毎年平均して5%前後の増配率となっています。

ただ、毎年増配しているわけではないので、増配目的で買われるETFではありません。

VEAのリターンとパフォーマンスは?

以下は過去5年のVEAのリターンをS&P500と比較したチャートです。

VEAとSP500比較チャート

2017年から2019年まではS&P500と同じような値動きですが、2019年以降から差が広がり始め、直近の2021年ではS&P500にほぼ2倍(VEAが60%上昇、S&P500が120%の上昇)の差が見られます。直近の米国の好調さが伺える内容となっています。

続いてVEAのトータルリターンを見ていきます。

VEAトータルリターン

直近5年のリターンは10%を超えており、10年平均で見ても6.36%のパフォーマンスが出ています。

(参考URL:ヤフーファイナンス

VEAは買いか?:メリット・デメリット

VEAのデータや過去のパフォーマンスを見てきましたが、これらを踏まえてVEAに投資する

  • 投資するメリット
  • 投資するデメリット

についてまとめていきましょう。

投資するメリット

VEAのメリットをまとめると、

VEAのメリット(まとめ)
  • 米国以外の先進国を中心に投資できるためリスク分散になる
  • 分配金利回りが2~3%と比較的高め
  • 経費率が低い
  • 日本の主要ネット証券から購入できる

ということですね。

リスク削減のため、世界の主要な先進国に分散投資できるのが一番のメリットだと言えるでしょう。また、VEAのトータルリターンも米国市場に劣るものの、米国株の保有比率を下げたいときの分散投資先として選択肢の一つとして検討してもいいでしょう。さらに、ETFでありながら分配金利回りが高いのも魅力的です。

VEAに100万円投資しても年間の経費は500円程度ですので、長期間保有してもリターンへの影響はほとんどないですね。

なお、バンガード社の人気ETFということもあり、SBI証券、マネックス証券、楽天証券などの主要ネット証券から日本株を投資する感覚で投資することができます。

投資するデメリット

VEAのデメリットをまとめると、

VEAのデメリット(まとめ)
  • 構成銘柄の国別で日本が突出して高い
  • 米国が好調なため、トータルリターンで見劣りする

やはり1番のデメリットはトータルリターンで見比べると米国市場に見劣りしてしまう点です。

また、わざわざ日本円を米ドルに換えてETFという形で日本市場に投資をするのも少しおかしな話です。

増配率も低く、米国市場以外の比率を高めたい場合で日本市場にも投資したい場合は選択肢の一つでもいいかもしれませんが、個人的には過去のリターンを見ると米国株に投資をしたほうが良さそうです。

VEAへの投資:個人的な感想

ここ最近の日本市場の好況を見ると、日本市場の組入比率の高いVEAに投資をすることもいいと思います。ただ、日本は今後、少子高齢化になっていく社会なので、全体の市場は縮小傾向が避けられません。

米国市場以外の比率を上げるための分散投資を目的とするなら、自身のポートフォリオにVEAを組み入れてもいいと思いますが、日本市場を投資先に入れるならば、日本の優良な個別株を買ったほうがいいかもしれません。

ただ、S&P500との比較チャートを見ても分かるように、株式市場は全世界で連動して似たような動きをすることが多いため、株式市場だけで構成されるポートフォリオでは分散投資の良さが活かされないことも考えられます。そのためには債券や不動産などの他のアセット(資産)を組み入れた方がいいといえます。

まとめ:VEAは買いか?

米国以外の主要先進国に投資できるETFであるVEAについて買いなのかどうか、ズバッと分析してきました。

記事の結論をまとめると、

こんな人におすすめ
  • 米国一択じゃ不安なので世界に分散投資したい
  • 日本を含む先進国をメインに投資したい

ということです。最近の市況ですと米国市場が好調のため、他の先進国が見劣りしてしまいますが、今後、米国が不景気になったときの分散投資先としては悪くありません。ただ、分散投資を目的にするなら、先進国、新興国、債券や不動産などのアセットを均等に分けた方がより安全と言えます。

それでは。

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