世界最強の米国経済。30年以上にわたり右肩上がりで上昇をし続けている米国の株価指数”S&P500”への投資が人気となっています。
2021年1年間だけでも30%近い上昇率となっているんですね。新NISAでもS&P500に連動するタイプの投資信託が大人気となっています。
他のインデックスファンドに比べても高いパフォーマンスを誇ることもあり、”S&P500の投資信託1本だけでいい”といった意見もチラホラ見かけます。
今回は、そんな圧倒的なパフォーマンスのS&P500だけでいいのかどうか、見ていきたいと思います。
- S&P500とは何か特徴について説明
- S&P500だけでいいの?意外なリスクを解説
- S&P500に連動する投資信託を紹介
2024年から新NISAが始まり、非課税で投資できる金額が最大で1800万円にまで拡大するとともに、保有期間が無期限となりました。
米国の大企業500社にまるっと投資できるS&P500に連動する投資信託は大人気となっていますが、本当に”コレ1本”で良いのか気になる方も多いと思います。
そこで今回は、”S&P500だけでいい”のか、新NISAは米国株だけで良いのか、意外なリスクも含めてわかりやすく見ていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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そもそもS&P500とは?
世界でもっとも有名な株価指数の一つS&P500。日々の経済ニュースなどで報道されるので、日本でもおなじみ。
米国を代表する大企業500社で構成され、この指数を見ることで米国経済の調子を知ることができると言っても過言でないですね。
このS&P500は、米国のS&P500ダウ・ジョーンズ・インデックス社が提供する株価指数。NY証券取引場やNASDAQなど、米国の証券取引所に上場している銘柄の中から、
- 時価総額131億ドル以上
- 4期連続黒字
- 流動性が高い
などの厳格な基準をクリアした企業500社で構成されます。ようするに財務状況が健全な米国に本拠を置く大企業ということです。
S&P500には小型株が含まれていないですが、時価総額は米国市場の80%を占めていることもあり、米国株全体の値動きを示す株価指数といえます。
構成銘柄の上位は大型ハイテク銘柄
米国を代表する大企業で構成されるS&P500。
構成銘柄の上位10社(2024年2月7日現在)を見ると、現在勢いのあるMicrosoftやAppleなどの大型ハイテク企業やAI半導体のNVIDIAなどが上位を占めているのがわかります。
500社で構成されていても、上位10社だけで構成比率の25%以上を占められています。
なお、S&P500は、MicrosoftやApple、NVIDIAなどの時価総額が大きいこともあり、情報技術セクターの比率が25%超えと高くなっています。
S&P500だけでいいのか?本当に儲かるの?
日本でも知名度の高いS&P500。この指数に連動するファンドは投資家から絶大な人気を誇っています。その秘密は、過去のパフォーマンスを見ると明らかです。
以下が過去30年間のS&P500のチャートです。きれいに右肩上がりで上昇しているんですね。
2000年代前半のITバブルの崩壊や2008年ごろのリーマンショックなどで株価は大きく下落する局面もありましたが、これらの金融危機を乗り越えて株価は最高値を更新し続けています。
日本の株価指数である日経平均株価は、1989年末に記録した史上最高値である3万8915円をいまだに超えることができていないんですよね。
長期的にS&P500に投資していけば早期リタイアであるFIREも夢ではなさそうです。
参考記事(姉妹サイト)⏬
FIREムーブメントが日本で本格化?
ちなみに、S&P500に連動する上場投資信託(ETF)の1993年以降の年率リターンの平均(24年1月31日現在)は、以下の表のとおり10%を超えています。
そんな、S&P500に投資することができるおすすめ投資信託を以下の記事でまとめています。
ぜひご覧ください。
S&P500だけでいい?投資する際に考える意外なリスク?
これまでS&P500の特徴や過去のパフォーマンスを見てきましたが、本当にS&P500だけに投資すれば良いのでしょうか?
考えなければならない意外なリスクについて簡単にまとめてみました。
意外なリスク①:米国への集中投資
S&P500だけに投資するということは米国に集中投資することになるので、投資の基本である地域の分散という鉄則からは外れるということです。
確かにリーマンショック以降の米国株式市場は右肩上がりで、連日のように史上最高値を更新し続けています。
AppleやMicrosoft、Amazon、Googleなど、新たなイノベーションやビジネスを生み出す巨大ハイテク企業やP&G、コカ・コーラなどの巨大グローバル企業が米国経済を支えています。
これらを考えると、今後もS&P500が他の国の株式市場よりも高いパフォーマンスを期待することができるかもです。
しかし、将来的に米国経済が好調かどうかはわからないし、実際のところ2000年前半のITバブル崩壊の時は新興国株の方がパフォーマンスが良かったんですよね。
なので、S&P500だけに投資をするということは、米国経済が好調な時は分散投資するよりも高いリターンが得られるものの、その逆もありえるということです。
意外なリスク②:為替の影響(ドル建て資産)
最近は円建ての投資信託やETFで日本株と同様にS&P500に投資することができますが、S&P500は米ドルの株価指数なので、為替の影響を受けるということです。
以下のチャートは米ドル/円の3年チャートですが、102円〜116円の間で激しく値動きしているのが分かります。
S&P500に連動する投資信託の基準価格やETFの株価は”日本円”で表示されていますが、”円高”や”円安”など日々の為替の値動きを計算した数値となっているんですね。
なので、日本株や国債など国内資産を中心に投資をしたい方は、S&P500への投資は為替の影響について考慮する必要が出てきます。
意外なリスク③:マイナスとなる年もある
過去の年率リターンが10%を超えているS&P500ですが、相場や景気の状況によって、当然ながらマイナスになる年もあります。
以下の図はJ.P Morganがまとめている資料の一部ですが、過去41年のS&P500の年率リターンを示したものになっています。
出典:Guide to the Market (JP Morgan)
年によって30%を超えている年もあれば、大きくマイナスになっている年もあります。結構ばらついているのが分かりますね。
過去41年で最もパフォーマンスの良かった1995年は年率+34%。一方、リーマンショックのあった2008年は-38%に落ち込んでいます。
またITバブル崩壊のあった2000年〜2003年は、3年連続でマイナスに沈んでいます。総じてプラスとなっている年が多いですが、41年のうち年率がマイナスになったのは10回もあるんですね。
なので絶好調の米国株に投資すれば必ず儲かるというわけではなく、損失を出す年もあるということです。
なお配当金生活を目指すには日本株よりも、米国株が優れているといえます。
その理由とおすすめの投資法を姉妹サイトで解説していますので、ぜひご覧ください。
参考記事(姉妹サイト)⏬
米国株で夢の配当金生活実現へ!その投資方法とは?
【結論】本当にS&P500だけでいいのか?
自分は投資資産がそれほど大きくないのであれば、国内資産だけに投資をするよりも、S&P500だけに投資するのが良いと考えています。
なぜなら、多くの個人投資家にとって今後得られる資産はほぼ全て円建ての資産だからです。
例えば、日本の会社員が今後受け取るお金を考えてみると、
- 会社から支払われる給料
- 失業した時の失業保険
- 会社を辞めた際の退職金
- 老後の年金
などは全て日本円で支払われるんですよね。これらの総額がどれくらいになるかは、働いている会社や地位にもよりますが、長期的に数千万円以上となることは間違いありません。
特に老後の年金については、減額は十分あり得るでしょうけれども、日本政府が税金を使ってでも支払ってくれることは間違いありません。
なので投資資産が少ないのであれば、下手に日本株や日本国債などの国内資産に投資するよりもS&P500だけに投資をする方が合理的かと自分は考えます。
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