TECL(ディレクション・デイリー・テクノロジー・ブル3Xシェアーズ)はテクノロジー・セレクト・セクター指数の運用実績の3倍(300%)の日次投資成果を目指す上場投資信託(ETF)のTECLについて、投資はありか過去のデータなどをズバッと分析していきます。
- TECLってどんなETFなのかわかる
- TECLの過去の株価推移やリターンがわかる
- TECLに投資する方法についてわかる
- TECLに投資するメリット・デメリットがわかる
記事で詳細にみていきますが、TECLの特徴をまとめると、
- S&P500指数を大きく上回る高いパフォーマンス(10年で+7300%)
- ETFのなかでも1%という高い経費率
ということですね。
今回は、そんなTECLに投資するメリットなど解説します。今後の米国株や米国ETFに投資する際の参考になる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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上場投資信託(ETF):TECLとは?
TECL(ディレクション・デイリー・テクノロジー・ブル3Xシェアーズ)は、テクノロジー・セレクト・セクター指数の運用実績の3倍(300%)の日次投資成果を目指すレバレッジETF(上場投資信託)です。
基本データ(2021年11月17日現在)
株価レンジ(52週) | 31.14 - 81.30ドル |
---|---|
経費率 | 0.95% |
分配金利回り | なし |
1年リターン | 138.61% |
3年リターン | 88.48% |
5年リターン | 77.73% |
設定日 | 2008年12月17日 |
配当月 | なし |
情報技術セクターのレバレッジETFだけあって、52週の株価レンジ幅が大きいのが特徴的です。上下に大きく動くため、NASDAQ指数の過去最高値を更新する動きに伴って、過去5年の平均リターンも78%弱となっています。
また、レバレッジETFのため、経費率が0.95%とほかのETFに比べかなり高いコストになっています。
株価の推移(チャート):5年
2020年2月のコロナショックの際は他の株式同様、32ドル前後あった株価が3月には8ドル前後まで急落しています。ただ、その後の回復は目覚ましいものがありますね。
直近5年の株価を見てもコロナショック急落時以外は、きれいに右肩上がりに上がっています。
TECLの組入上位銘柄について
ではTECLの組入上位銘柄を見ていきましょう。TECLの場合、情報技術セクターの代表格であるマイクロソフトとアップルだけで25%の比率で占められています。主にテクノロジー銘柄にスワップ運用することで3倍のレバレッジをかけているのですね。
TECLのセクター(業種)別の比率について
TECLのセクター別の比率を見ていきます。TECLの上位セクターのほとんどは情報セクターですね。
TECLに投資するには?日本の投資信託でも可能?
TECLに投資するには、外国ETFを扱っている証券会社に口座開設して取引することになります。
日本にはTECLのように情報技術セクター銘柄にレバレッジをかけられる投資信託はありませんが、情報技術セクター銘柄を多く含む米国のNASDAQ100指数の2倍の投資効果を目指す投資信託があります。
詳しくは以下の記事で紹介しています。また、米国債券をレバレッジ運用して長期運用を目指す楽天米国レバレッジバランスファンドなどもあります。
TECLは、マネックス証券、SBI証券、楽天証券などの主要ネット証券で取り扱っているので、米ドルでの取引となりますが、日本株を取引するのと同じ感覚で売買することができます。
レバレッジETFの特徴は?気を付ける点はなに?
それではTECLのようなレバレッジETFにはどのような特徴や気を付ける点があるのか見ていきます。具体的な特徴は
- 1%前後の高い経費率
- 上がるときや急落時の値動きが大きい
- 株価が横ばいや、ボックス相場では「減価」していく
やはり気になるのは長期保有を考えた時にネックとなる1%弱の経費率ですね。コストは長期になればなるほど影響してきます。
また、レバレッジ運用は一定のレンジ幅で値動きする場合、株価が「減価(下落)」していく特徴があります。したがって、レバレッジ運用はどちらかと言えば、短期運用が前提となる投資手法です。
TECLのリターンとパフォーマンスは?
以下は2008年の設定来のTECLのチャートです。
レバレッジETFの特徴の値動きの荒さがよく分かりますね。特に2020年のコロナショック時は株価が75%も急落する動きを見せています。
株価も直近3年の値動きが特に激しいことが分かります。
直近10年のトータルリターンはS&P500が352%に対し、TECLは7358%とケタが一つ多いですね。10年でS&P500の20倍以上のリターンは驚異的です。米国市場の情報技術セクター銘柄が特に順調だったことの裏付けですね。
なおTECLも人気ですが、SOXLやSPXLも投資家からの評価の高いレバレッジ型ETFです。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧ください。
TECLは買いか?:メリット・デメリット
TECLのデータや過去のパフォーマンスを見てきましたが、これらを踏まえてTECLに投資する際の
- 投資するメリット
- 投資するデメリット
についてまとめていきましょう。
投資するメリット
TECLのメリットをまとめると、
- S&P500指数を大きく上回るパフォーマンス(過去10年で約20倍)
- 株価暴落時に非常に有用な投資先
- レバレッジ運用のため、少額コストで大きな利益を狙える
ということですね。
TECLの最大のメリットは、レバレッジ運用によるS&P500指数のパフォーマンスをケタ一つ突き抜けた圧倒的なパフォーマンスでしょう。S&P500への投資が最適解とされる中、信用取引枠ではなくレバレッジをかけられる商品は、資金の少ない個人投資家にとって非常に魅力的です。
S&P500と比較したチャートを載せておきますが、S&P500の動きが債券のように感じるほど、TECLは大きく伸びています。
なお、Direxion Shares社の人気ETFということもあり、SBI証券、マネックス証券、楽天証券などの主要ネット証券から日本株を投資する感覚で投資することができます。
投資するデメリット
TECLのデメリットをまとめると、
- 1%弱の高い経費率(長期保有で不利となる)
- もみ合い相場では「減価」してしまう
- 値動きが大きく、長期保有に向かない
TECLの一番のデメリットは、やはりボックス相場でもみ合ったときに下落幅が大きくなり必然的に「減価」してしまうことです。過去10年のリターンが圧倒的だったのは、米国市場が好調だったからにすぎません。
仮に今後、米国市場が頭打ちになり、ボックス相場にあたったときはマイナス方向にレバレッジが働くため、大きく下落する可能性があります。そのため、TECLのようなレバレッジ商品は短期向け運用商品と言えます。
TECLへの投資:個人的な感想
過去の運用リターンだけを見るとTECLのようなレバレッジETFは非常に魅力的な商品です。ただ、レバレッジをかける商品は、もとに連動する指数が右肩上がりに動かなければ、大きく損をしてしまう特徴(減価してしまう)があります。
したがって、コロナショック時などに大きく株価が暴落した際に保有できれば、その後の値上がりによって大きく利益を出すことも可能です。
まとめ:TECLは買いか?
TECL(ディレクション・デイリー・テクノロジー・ブル3Xシェアーズ)について買いなのかどうか、ズバッと分析してきました。
記事の結論をまとめると、
- 個人投資家など、少ない投資資金で大きく利益を出したい
- 米国の情報技術セクターに投資したい
ということです。過去のリターンだけを見れば、S&P500を大きく上回っているので、個人投資家にとって魅力的な商品かもしれません。
ただ、ボックス相場では早めに損切りするなど、レバレッジをかけるという特徴をよく理解しつつ投資をしていくのがよさそうです。
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