今回は高い経済成長が期待できるオーストラリアの高配当株やリートで構成されるLM・オーストラリア高配当株ファンド(毎月分配型)の特徴、評判・口コミ、メリット・デメリットについて見ていきます。
毎月分配型で高分配利回りということもあり、純資産額が一時6000億円を超える根強い人気のアクティブ型投信です。
評判・評価そして口コミを紹介
投資するメリット・デメリットを分析
LM・オーストラリア高配当株ファンドは、豪州の高配当株から得られる収益を毎月分配していくのが最大の特徴ですね。
一方、高い分配金を維持するために投資家から集めた資金の一部を分配金として支払う、いわゆる”タコ足分配”について好き嫌いが分かれますね。
今回は、そんなにLM・オーストラリア高配当株ファンドついて、評価・口コミだけでなく、毎月分配型はお得なのかについても深掘りしていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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LM・オーストラリア高配当株ファンドとは?
ここでは、基本情報や主な投資先、構成銘柄などについて見ていきます。
基本情報
運用会社 | フランクリン・テンプルトン・ジャパン |
---|---|
投資対象 | 追加型/海外/資産複合 |
ファンド設定日 | 2011年9月29日 |
販売手数料 (購入時手数料) |
3.85%(税込)※上限 |
信託報酬 (運用管理費用) |
1.826% |
信託財産留保額 | 無料 |
直近分配金 | なし |
毎月分配型の投資信託で人気のLM・オーストラリア高配当株ファンド。
資源国であるオーストラリアの株式市場に上場している株式および不動産投資信託(リート)に投資することで、高い配当収入を目指す投資信託です。
なお、決算の回数や為替ヘッジの有無で4種類あります。
今回紹介しているファンドはオーストラリアの株式・リートで構成されていますが、米国や日本のリートで構成される毎月分配型の投資信託も人気です。
特徴をまとめていますので、ぜひご覧ください。
主な投資先
このファンドはオーストラリアの株式市場に上場している株式及び不動産投資信託(リート)に投資しています。
実際の銘柄選定に当たっては、配当に注目して、他の銘柄に比べて配当利回りの高い銘柄を選定しています。
LM オーストラリア高配当株ファンドの組み入れ上位5社は以下のとおりです(2022年8月末現在)。
豪州企業ということもあり、聞いたことのない銘柄ばかりですね。ANZ銀行は日本にも支店があったかな…
ご覧のとおり予想配当利回りが4〜6%を超えており、いずれも高配当銘柄です。
- 組み入れ銘柄数:44銘柄
- 予想平均配当利回り:5.4%
となっていて、高配当銘柄に注目して銘柄を選定しているだけあって、構成銘柄の平均配当利回りが高いです。
資産総額(毎月分配型)
1,355億円(2022年9月20日現在)。
2011年の設定以来、資産総額が2017年に6000億円を突破するなど大人気商品となっています。
この時期は、あまりに申し込みが殺到したこともあり、一時的に新規申し込みの受付が中止されました。
基準価額・純資産の推移
分配金込みの基準価格(オレンジ)は長期的に右肩上がりですが、毎月分配型ということもあり分配金を抜いた基準価格は大きく目減りしています。
これは高い分配金を維持するために、分配金の一部または全部が、元本から支払われるケースがあるためですね。
資産総額も2017年をピークに資金流出が続いていますね。
豪州の株式市場自体は2020年のコロナショック以降、堅調に推移していることもあり、分配金込みの基準価格は上昇傾向です。
LM オーストラリア高配当株ファンドの分配金は?
LM オーストラリア高配当株ファンド(毎月分配型)の分配金の推移は以下のとおりとなっています。
毎月の分配額が80円の時期もありましたが、2020年10月以降は50円で推移しているので、直近1年の累計額は600円となります。
なの、22年9月22日現在の基準価格は6,806円なので、単純計算で8.81%という魅力的な分配金利回りに見えますが、注意が必要です。
このファンドの基準価格は下落している一方で、毎月一定で分配金が支払われているということは、投資家から預かった資金をそのまま切り崩して支払っているということです。
目論見書にも”分配金の一部または全部が、実質的には元本の一部払い戻しに相当する場合があります”と説明されています。
LM オーストラリア高配当株ファンドの評価は?
LM・オーストラリア高配当株ファンドの評価はどうなっているのでしょうか。
LM・オーストラリア高配当株ファンドに投資するメリット、デメリットを見ていきましょう。
高評価のポイント①:メリット
日本からは投資しづらい豪州の高配当株やリートにメリットといえるでしょう。
オーストラリアは、積極的な移民の受け入れ政策により人口は増加していて、米国やインドよりも人口増加率が高くなると予想されています。
さらに最も多い年齢層は消費意欲が高い30代であり、個人消費の押し上げが期待されています。
これらのことから、オーストラリア経済の成長期待は高いということもあり、豪州株の上昇も期待できます。
高評価のポイント②:定期的な分配金が得られる
一部元本から切り崩されていますが、毎月の分配金は50円で推移しており、投資額が大きければ、毎月のおこづかいがしっかりと得られます。
預貯金の利率が低迷し続ける時代に、良い利息収入が得られるというのは、個人投資家によってはメリットになるかと思います。
低評価なところ①:投資額が少ないと分配金は少ない
これは当然と言えば当然ですかね。
毎月分配されて定期収入が得られると言っても、投資額が少ないと極わずかな金額しか得られず、おこづかいにもなりません。
もっとも、分配金は再投資できるので、投資額が少ない方は再投資して増やすことが可能です。
低評価なところ②:長期的な資産形成に向かない
何度も書いてますが、このファンドは、毎月の高い分配金を維持するために豪州の高配当株やリートから得られる分配金の他に、投資家から集めた資金を切り崩して分配金に回しています。
いわゆる”タコ足分配”といわれるものですが、
- 基準価格が長期的に大きく下落
- 信託報酬や販売手数料が高い
ことを考えると、長期的な資産形成には向かない商品といえそうです。
資産を長期的に増やしていきたいなら、インデックスタイプのeMAXIS Slimが良いですね。
LM オーストラリア高配当株ファンドの評判・口コミは?
LM オーストラリア高配当株ファンドに対するSNS上の評判や口コミを見ていきましょう
LM・オーストラリア高配当株ファンドへの投資はNGだ|投資信託の分配金に騙されるな https://t.co/yIwzFEQzrM しょーもないファンド、今だ続々と登場。まるでポケモンGOだな。 pic.twitter.com/WbsEgNpgmt
— 投資信託の虎 (@seisobijo) September 29, 2016
LM・オーストラリア高配当株ファンドの評価!徐々に人気が高まってる? https://t.co/RhEokby5fR pic.twitter.com/5HzspvqXNi
— renobell (@renobell777) November 10, 2016
今年1~11月の債券を含めた投信の資金流入額ランキングを見ると、トップ10のうち6本が主に外国株で運用するファンドだった。
1位は「LM・オーストラリア高配当株ファンド(毎月分配型)」で、高い分配金で人気。
2位の「野村インド株投資」はインドの経済成長への期待から個人マネーを呼び込んだ pic.twitter.com/NRokMnDj3o— Izumo_maru (@Izumo_maru) December 26, 2017
ファンド自体の評判は少なかったものの、2017年ごろの資金流入額が大きくなっており、高配当の毎月分配タイプの人気を裏付けています。
LM オーストラリア高配当株ファンドはおすすめ?
将来的な経済発展が期待できるオーストラリアの高配当株に投資したい方にはおすすめできるファンドです。
わずかな資金から始められ、日本からは投資しづらい豪州の高配当株やリートに幅広く投資が可能です。
また、毎月分配型なので、ある程度まとまった金額で投資をすれば、毎月の分配額もそれなりになり、ある程度のおこづかいが手に入ります。
低金利時代で預貯金の利息収入に期待が持てないけれど、毎月不労所得や利息収入を得たいといった方にもおすすめのファンドです。
気軽に豪州株を売買したい方にもおすすめです。
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