「つみたてNISAって今からはじめても大丈夫?」
「子供が生まれたけど、つみたてNISAで学資保険代わりになる?」
そのような疑問に答えるべく、この記事ではつみたてNISAをこれから始める人に向けて、インデックスファンドの選び方や20代~40代の年代別にどのような組み合わせがいいのかという疑問に対してズバッと回答していきます。
- つみたてNISAの基本について
- 初心者が選ぶべき投資信託と注意点について
- つみたてNISAのおすすめ組み合わせが分かる
- 20代~40代の年代別に投資信託のおすすめポートフォリオを紹介
という内容で紹介していきますので、ぜひ最後までごらんください。
【基本】つみたてNISAってそもそもなに?
まずはこのブログでもつみたてNISAについて詳細に紹介していますので、以下の記事から確認していきましょう。
つみたてNISA制度を簡単にまとめると
- つみたてNISAは年間40万円までが限度額(20年間の運用で最大800万円)
- つみたてNISA対象商品は金融庁指定の投資信託のみ
- つみたてNISAで非課税運用できる期間は20年間
- つみたてNISAと一般NISAの併用は不可
ということでしたね。
これら基本的なポイントを抑えつつ、年代別にどのようにつみたてNISAを運用していけばいいか見ていきます。
【解説】インデックスファンドの基本から、初心者が投資信託を買うときの注意点やポイント
投資信託ってそもそもなに?
そもそも投資信託とは何でしょうか。三菱UFJ銀行のウェブサイトによると
「投資信託」とは、たくさんのお客さま(投資家)から集めた資金を一つにまとめて、投資の専門家である運用会社が国内外の株式や債券などに分散投資を行い、その運用成果をお客さまに分配する「金融商品」のことです。
初心者が投資信託を買うときに気を付けなければいけないポイント
さきほど書いた通り、日本で販売されている投資信託は約6,000本と言われています。
しかし、本当におすすめできる投資信託は、実はそんなに多くありません。以前、このブログでも賢い投資信託の選び方について紹介しています。
具体的には以下のとおり
- 米国市場などの高いリターンを期待できる株式にすべき
- 迷わずインデックスファンドにする
- とにかくコストの低いものにする
- 毎月分配型は絶対ダメ!分配金は再投資されている投資信託を選ぶ
- 運用資産規模の大きいもの
ということですね。
銀行や証券会社などの営業担当がおすすめする投資信託は危険、だと思ったほうがいいでしょう。
投資初心者であれば、「初心者におすすめの投資信託とは?厳選2シリーズ(2021年最新)」で紹介したシリーズの投資信託を選んでおけば間違いありません。
【注意】投資信託のポートフォリオを組むときに注意すべき点
つみたてNISA対象の投資信託はさきほど紹介した通り、金融庁の厳しい審査に合格しなければいけないため、大きく損をすることがないような投資信託になっています。
それでも闇雲にどれでも買っていいか、というわけではありませんので、ここでどのように投資信託でポートフォリオを組めばいいのか紹介していきます。
ポイント①:リスクを考取りすぎず、バランスを考えること
つみたてNISAを始めたばかりの人は、自身のポートフォリオが株式100%など、極端に偏らないようにしたほうがリスク分散になります。
幸い、つみたてNISA対象の投資信託にはそれぞれの資産に均等に投資できる「8資産バランスファンド」なども取り扱っているので、リスクを極力抑えたい人はできるだけ複数の資産に分散投資できるインデックスファンドを選んだ方がいいですね。
ポイント②:最初から完璧なポートフォリオを目指さない
つみたてNISAで積み立てる投資信託は最初に選んだものをずっと運用する必要はありません。その都度、運用する投資信託を変えることができます。
したがって、最初から完璧なポートフォリオを目指す必要がありません。
そもそも運用方針によって目的が違えば、完璧なポートフォリオも存在しませんよね。最初に選ぶ投資信託は各証券会社が定期的にまとめているランキングを参考にすれば、初心者の人でも選びやすくなります。
ポイント③:投資期間は60歳の定年までを意識する
つみたてNISの特徴の一つは「非課税機関が最長20年間得られる」ことが挙げられます。
仮に、30歳でつみたてNISAをはじめても50歳まで運用できることになります。20年間の非課税期間が終了しても、取引口座を特定口座などに変更させれば、引き続きそのまま運用できます。
年代別によって投資する目的は違うと思いますが、どの年代の人でも基本的に「少しでもゆたかな老後を送るため」を意識したいですね。
そのためには、つみたてNISAの利点を最大限に生かしたうえで運用していく方が良いと言えます。
【つみたてNISA】20代のおすすめポートフォリオは?
金融庁のレポート(NISA・ジュニア NISA 口座の利用状況調査)によれば、2021年6月末時点の20代でつみたてNISAを利用する人は80万口座を超えており、2021年3月末と比較し、20%を超える増加率を見せています。
それだけ若い人も投資を始める人が多くなってきているのですね。
ここでは20代の人がどのようにつみたてNISAを利用し、運用していくべきなのか見ていきたいと思います。
20代の社会人になったばかりの人は、時間を味方につけて長期目線
社会人になりたてのころは、投資に回せる余剰資金もあまりないかと思いますので、毎月5,000円など少額を基本に積み立てていけばいいでしょう。ある程度、投資感覚が身についてくれば積立金額を増やすなどの方針を変えてもいいかもしれません。
投資期間が30年以上の超長期目線で考えると「8資産均等バランスファンド」などの複数の資産に分散投資できるインデックスファンドを選んだ方がいいでしょう。
【つみたてNISA】30代のおすすめポートフォリオは?
30代の人でつみたてNISAを利用する人は年代別に最も多く、3割弱の比率を占めます。周りでもつみたてNISAを利用している人が多いのではないでしょうか。
仕事のキャリア、結婚、マイホーム購入といろいろな人生の節目を迎える人も多い30代。
そんな30代の人はどのようにつみたてNISAを利用するべきなのか、見ていきたいと思います。
少しでも豊かな老後人生の送るために世界株式に分散投資できるオールカントリー
みなさんの中には「まだ老後を考えるなんて早い」と思うかもしれません。
ただ、年金制度が徐々に先細りとなっていく中、やはり自分の老後の生活を意識していきたいと思う人も多いでしょう。
そんな心配を抱える働き盛りの30代のビジネスパーソンには「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」のような全世界株式に分散投資できるインデックスファンドをお勧めします。
子供の教育資金を増やすためにはリターンの高いインデックスファンドを組む
子供の教育費用は大学からの費用が最も大きくなります。そのため、子供が生まれたらつみたてNISA口座を開設し、運用している人も多いことでしょう。
運用期間は子供が大学入学するまでなので最長でも18年となります。そのため、運用するインデックスファンドも米国市場に連動するe MAXIS slim 米国株式(S&P500)のような、できるだけ高いリターンが期待できるものがいいですね。
【つみたてNISA】40代以降のおすすめポートフォリオは?
40代の利用状況は、つみたてNISA口座数の中でも二番目に多い年代になっています。40代は家のローンや子供の教育費など、なにかと支出が増えてくる年代です。
ここでは、そろそろ自分の老後も意識し始める40代のつみたてNISAの運用方法について考えていきます。
冒険はできない。守る家族がいるのであれば「債権」をメイン
まだ若くてリスクが取れるならば、投資先が株式100%でも問題ありません。
しかし、40代になってくると家族が増えたり、責任が増えたりと、守らなければいけない存在が増えてきます。その中で「投資に失敗して全財産を失った」と言えば、そのまま家族崩壊の危機につながりかねません。
したがって、家族がいる人にとっては「守りの資産」と言われる安定した成長が望める債券を中心にポートフォリオを組んだ方がいいです。
しかしながら、つみたてNISA対象商品の中で100%を債券に投資できる投資信託は、残念ながらありません。ただ、対象商品の中でも「堅実」「保守」「じっくり」などの言葉がつく投資信託は債券の比率が高いものが多くあります。
このブログでも「楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)」について紹介していますので参考にしてください。
まとめ:運用方針に正解無し、リスク許容度に合わせて選ぶべし
ここまで各年代別につみたてNISAのおすすめな投資信託を紹介してきました。
ただ、この記事で紹介する投資信託が必ずしもみなさんにとって正解ではありません。投資をする目的とそれに合わせたリスク許容度に照らし合わせて、最適な運用方針を探してみてください。
記事の内容を改めてまとめると、
- リスクを極力抑えて、長期目線で運用したい → 8資産均等バランスファンドなど
- 子供のために教育資金を貯めたい → 高いリターンが期待できる米国市場に連動するファンド
- 老後資金を少しでも貯めたい → 長期的に安定成長が期待できる全世界株式ファンド
ということですね。
それでは。