【先進国株式インデックス】評価・おすすめ度・確認すべきポイント!

先進国株式インデックスファンドとは、米国をメインとして様々な先進国の株式に投資できる投資信託です。

一つの国に集中して投資するのではなく、複数の国に投資できることから、リスクを分散しながら運用することができるのが特徴であり、コストが比較的低いことがメリットです。

今回の記事でわかること
主な先進国インデックスファンドを紹介
先進国インデックスファンドの利回り
投資するメリット・デメリットを分析

今回は、先進国インデックスファンドの特徴やリターン、そして、評判や口コミなどについてもご紹介していきたいと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

先進国インデックスファンドとは?

先進国インデックスファンドとは、冒頭でも触れたように米国をはじめとする先進国に分散して投資できる金融商品です。

しかし、ファンドによって投資先としている国や組み入れ比率、運用方法などに違いがありますので、選定する際は注意が必要です。

例えば、「SBI先進国株式インデックス」はファンド・オブ・ファンズという仕組みで米国を含む先進国26か国の大型株から小型株までを幅広くカバーする投資信託です。
※ファンド・オブ・ファンズとは、複数の投資信託を投資対象としている投資信託のことを言います。

また、「ニッセイ外国株式インデックスファンド」はMSCIコクサイ・インデックスで、日本を除く22の先進国の株式に投資する投資信託です。大型・中型株を投資対象とし、各国市場の時価総額の約85%をカバーしています。

主な先進国インデックスファンド

ここでは、主な先進国インデックスファンドについて見ていきます。
先進国の株式に投資できるファンドとその信託報酬、純総資産額(2021年12月時点)を下表にまとめました。

ファンド 信託報酬 純総資産額(億円)
SBI先進国株式インデックス(雪だるま) 0.1102% 86.79
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.10% 2933.87
ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.1023% 3690.78
たわらノーロード先進国株式 0.10989% 1,679.14
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし) 0.209% 178.98
i-SMT グローバル株式インデックス(ノーロード) 0.209% 6.30
つみたて先進国株式 0.22% 552.19
Smart-i 先進国株式インデックス 0.22% 159.24
外国株式インデックスe 0.55% 215.78
SMTグローバル株式インデックス・オープン 0.55% 1268.02
野村インデックスファンド・外国株式(Funds-i) 0.605% 304.3
eMAXIS 先進国株式インデックス 0.66% 572.48
インデックスファンド海外株式(ヘッジなし) 0.92% 173.31

信託報酬とは、投資信託の運用や管理にかかる費用のことです。

販売会社ごとではなく、投資信託ごとに設定されており、毎営業日に公表される基準価額の計算時に信託財産から差し引かれます。

保有額に応じて増加していくため、長期投資する際は必ずチェックしておきたいポイントとなります。

また、純資産総額もチェックしておくべき重要なポイントです。

純資産総額とはファンドの残高であり、これが少なすぎると効率的な運用ができなかったり、途中で運用が中止(償還)されるケースもあります。

 

下記に主要な先進国株式ファンドについてまとめておりますので、ぜひこちらもご覧になってみてください。

 

チャート・国の構成比率・組み入れ銘柄

ここでは、先進国株式インデックスファンドとして代表的な「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」のチャートや国、銘柄の構成比率などを見ていきたいと思います。

下記が、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの基準価格・純資産総額の推移です。
20年3月にはコロナショックで一時落ち込んだものの、その後は再び順調に右肩上がりで推移しております。

出典:マンスリーレポート

組み入れされている国としては、米国が最も多く、次いでイギリス、カナダとなっています。米国以外ではヨーロッパの国々が目立ちますが、オーストラリアや香港といったアジア・オセアニア地域の国も。

出典:マンスリーレポート

 

実際に組み入れられている銘柄としては、上位10銘柄をすべて米国の企業が占めております。Appleやマイクロソフトなど、日本でもおなじみの大企業ですね。

出典:マンスリーレポート

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先進国ファンドの利回りは?

せっかく投資をするなら、よりパフォーマンスが良いファンドで運用したいものですよね。

ここでは、過去の利回り(2021年12月時点)を確認してみましょう。

ファンド
トータルリターン
1年 3年(年率) 5年(年率)
SBI先進国株式インデックス(雪だるま) 32.31% 16.47% --
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 35.95% 18.04% 15.34%
ニッセイ外国株式インデックスファンド 36.68% 18.68% 15.91%
たわらノーロード先進国株式 34.00% 19.92% 14.24%
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし) 36.62% 18.57% 15.84%
i-SMT グローバル株式インデックス 33.84% 19.8% --
つみたて先進国株式 36.59% 18.57% --
Smart-i 先進国株式インデックス 36.81% 18.54% --
外国株式インデックスe 36.21% 18.19% 15.50%
SMTグローバル株式インデックス・オープン 36.11% 18.16% 15.45%
野村インデックスファンド・外国株式(Funds-i) 36.12% 18.16% 15.42%
eMAXIS 先進国株式インデックス 35.95% 18.04% 15.34%
インデックスファンド海外株式(ヘッジなし) 35.87% 17.92% 15.17%

 

直近1年のパフォーマンスは、35%~36%程度といったところでしょう。

市場全体が好調だったことが追い風となったようです。

先進国インデックスファンドの評価とは?

先進国インデックスファンドのメリット・デメリットについては、以下の通りです。

高評価のポイント(メリット)

◯コストが安い

効率よく資産運用するには、購入・保有する際にかかるコストを把握する必要があります。

投資対象が先進国であるか否かに関わらず、インデックスファンドはアクティブファンドと比べて比較的コストが安いのが特徴です。

 

〇リスクを分散できる

投資の際のリスクをできるだけ回避するには、分散投資が良いとされていますよね。

先進国インデックスファンドでは、投資先を一つの地域に限定せずに複数の地域に投資することで、リスクを分散してより安定的なリターンを狙うことができます。

低評価なところ(デメリット)

◯インデックス以上のリターンは望めない

インデックス(株価指数)と同じ動きを目指すことから、インデックス以上のリターンを得ることは難しいでしょう。
インデックス以上のパフォーマンスを狙うのであれば、アクティブファンドもしくは個別銘柄を選定して投資する他ないでしょう。

 

〇短期間ではリターンを得られない可能性が高い

投資対象が新興国のファンドであれば、年利10%以上のリターンを狙える可能性もあります。
しかし、先進国株式では、年利3~5%のリターンがあれば十分だとされる水準なのです。

〇米国市場よりもパフォーマンスが劣る

先進国株式ファンドは、米国の代表的な株式指数であるS&P500よりもパフォーマンスが劣っているのです。実際のリターンを確認してみましょう。

下記が、「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」の過去のリターンです。
直近1年では36.74%、3年では18.71%と、まずまずといったところですが・・・。

下記は、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の過去のリターンです。
直近1年のリターンはなんと41.78%、3年では21.14%と、先進国株式インデックスよりもパフォーマンスが良いことがわかりますね。

先進国インデックスファンドはおすすめ?

以上、主な先進国インデックスファンドにかかるコストやリターン、メリットやデメリットなどについてご紹介いたしました。

比較的安定的な運用を目指せる先進国インデックスファンドは、米国株式のパフォーマンスには劣っているものの、長期的な運用を目的としている方や投資初心者の方にもおすすめです。

コストとしてかかる信託報酬や、投資先の組み入れ比率などもチェックして、ぜひ自身に合った先進国インデックスファンドを選定してくださいね。

先進国の株式だけでなく、債券やリート、世界の株式にも投資できるファンドもございます。
くわしくは、下記のにまとめてありますので、ぜひご覧ください。

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